これだけ情報提供しても結局やらない人の心理
前回は「なし遂げる力」という本の内容にそった内容を書きましたが、今回は逆に「いくら言ってもやろうとしない人」を考察してみようと思います。
人類は基本的に先延ばしする生物
Leave nothing for tomorrow which can be done today
これはアメリカの第16代大統領エイブラハム・リンカーンの言葉で、「今日できる事は今日やってしまおう」という意味です。
カルガリー大学の心理学者、アーズ・スティール教授が過去40年に渡って世界中の人々に行ったアンケート調査の分析によると、なんと95%の人が「自分に甘く、仕事や作業を先延ばしする」という結果となりました。さらにその中で、5人に1人が「慢性化した先延ばし癖が自分の性格的特徴である」と答えました。
この現象を、脳科学的に解明してみます。基本的に、脳の神経ニューロンは、作られては破壊してを繰り返しています。これは、全ての情報やデータを保存できるほどの容量が脳にはないため、必要不必要を判断して、不必要なシナプスのつながりは早々に切ってしまいます。そして、よく使うシナプス結合は逆にインパルスが多ければ多いほど強化されていきます。脳は、常に「効率性」を最優先に神経のつながりを構築しているのです。つまり、脳は"極力負担を無くしたい⇨楽をしたい"という特徴があるのです。
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