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余震夢(令和5年8月19日寝の)

メタン塗料で絵を描いている。銀色でどろどろしている。それを飲み込んで絵を描く。何枚か仕上げたところでTVか何かの映像を見て、わたしはこれまでとんでもない方法で絵を描いていたのだと激しく後悔する。それで実家の裏口から続いている小道を変形させたような小道を開けたところまで、爪先宇宙から湧いてくる吐き気と共に歩く。これまでに起こったことのない身体反応に嬉しくもある。側溝に何度か吐く。その場所から徐々に遠ざかって行きながらわたしは考えている。わたしはメタン塗料をひたすら飲み下しながら、どのようにして絵を描いていたのだろう。メタン塗料を含んだ口の中に筆を浸しながら描いていたのだろうか。いやそんな猪口才なことはしない。わたしは飲みながら描いていたのだ。

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