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余震夢(令和5年8月10日寝の)

ビルの構造をした建物、パーティー、愚妹も参加している、パーティーの断面や断片は覚えているが繋がらない、パーティーが終わって下の広場に出たところでジャケットを忘れたことに気付く。
愚妹にそれを伝えるともうビルは閉まっているから遅い、と言って歩いてきた外国人のモデルと写真が撮りたいとわたしに言う。わたしが頼んでやろうと「失敗しない英語」という塊を頭の中に追っていると愚妹がすかさずわたしを追い越してモデルに一緒に写真を撮りたいと英単語を矢継ぎ早に繰り出す。ひとつの単語が終らないうちに次の単語がどんどん覆い被さっていく、愚妹のずっと変わらない懐かしい話法だった。わたしははまたビルに入り階段を上っていく。さっきまでパーティー会場だった5階の透明ガラスの壁がL型に仕切っているところで、裸の女が裸の男の上にまたがって性交をしている。女は泣いていた。男は女を追求していた。わたしはそれを角度を変えて見ながら、ジャケットを置いたはずのソファを探しながら、性交を見ながら、ソファを探しながら、階段一段をずっと上り降りしている。男女の出し入れが終わり、女が立ち上がりわたしのジャケットがあるソファがよく見える位置に来たところで、女の乳首はわたし好み、わたしは階段の途中からソファのジャケットに手を伸ばす。男は寝そべったままずっと女を追求している。パーティーでの女の不手際を攻めているようだった。泣きながら歩いてきた女はわたしに気付いたが、わずかに不思議な顔をしただけで、また泣き続けている。女は男の話などはなから聞いていなかったのだ。わたしは急いで階段を降りる。これはジャッキー・チェンの映画と同じストーリーだ。と嬉しくなりながら、ほとんど半階ごとに飛ぶように降りていく。


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