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北米最高峰 デナリ[標高6190m]挑戦への情報収集

北米最高峰デナリ[標高6190m]とは

先住民の言葉で「偉大なる者」という意味をもつ北米最高峰[標高6190m]の山. 世界でも有名な日本の登山家, 植村直己(故)さんが単独初登頂成功, そして厳冬期にこの山へ向かい, 登頂後に消息を絶ったことでも有名である. そんな登山家, 冒険家の憧れのような山に挑戦をするべく, 情報収集した内容を記載していく

デナリ特徴
・麓から山頂まで万年雪山 
・気温が低く, 夏でも山頂の平均気温は-20℃程度
・北極圏に近い高緯度にあるため, 真夏は白夜になる(日が沈まない)
・クレバス, アイスフォールがガバガバと開く 雪崩も多い
・気象が荒れ天気が崩れやすい(天気が読めず安定しない)
・荷物/食料/燃料を全部自分で運ばなければいけない
・荷物を運ぶのにソリを使う(サンタ気分を味わえる?)

デナリ登頂に必要な技術
・登攀技術が必要 (アッセンダーがないと登れない)
・雪山でのテント泊生活, 自炊, 孤独との戦い (20日間を見積もる)
・クレバス, アイスフォール, 落石や雪崩などに備えて地形を見極める判断力
・天候の崩れ(ストーム, ホワイトアウト)を想定した行動
・標高差4000m以上を大量の荷物(40kg, 50kg)と一緒に登る体力
・寒さ対策(時間をかけるのが秘訣!? -40℃を下回ることも覚悟)

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シーズン

マッキンリーの入山者は 1500 人に制限(4 月 1 日 - 8 月 1 日)とされている. 高シーズンは, 5月中旬から 6月下旬. できれば寒い時期がベスト, 6月上旬には登り始めたほうがいい(暑いとクレパスが空いてしまうから)
北極圏に近い高緯度なので日が出ている時間が長い. 5月中旬から6月上旬で24:30~5:30位(4時間位)以外は明るい. 6月下旬にもなれば白夜が訪れる

事前準備 費用等(渡航前の段取り)

デナリ公園のHP
事前にネット上で登山者登録して登山料を日本円で約35000円を支払う. 単独の場合は登山者登録の他にソロクライマー専用の登録申請書も記入する. 申請が通れば, オリエンテーションの日にちを指定してくれて, レンジャーからメールが来る. 

指定の日にちにタルキートナレンジャーステーションに行き, 国立公園の使用料(10ドル)を支払いオリエンテーションを受ける. オリエンテーション後にクリーン缶(簡易トイレ)とデポする際に必要な細い竹竿(デポ), 名前が書いてあるシールを受け取る.

タルキートナデナリはエアタクシー会社のセスナで向かうので, レンジャーから登山者登録の許可が出たらエアタクシー会社に予約いれる. 植村直己さんも利用していたシェルダンエアーサービス社(Sheldon Air Service)がオススメとのこと. 

アンカレッジタルキートナはアラスカ鉄道(90ドル位)
タルキートナデナリはセスナ(550ドル)

アラスカ鉄道のHP  (アラスカは基本カード使用可)

※上記  デナリに挑戦した友人情報 (2019年)

装備品について検討

今までの登山経歴とネットや知り合いの情報などを頼りにして装備を検討

登山用品
・ザック60リットル [モンベル] アルバインバック60
・登山靴(ダブルブーツ) [スポルティバ] G2 SM
・オーバーシューズ 必要?
・トレッキングポール [ブラックダイヤモンド]
・スノーシュー  (雪が積もっているのでキャンプ3まで必要)
・アイゼン    (キャンプ3から頂上まで必要)
・アッセンダー   x2 
・ハーネス  [ブラックダイヤモンド]
・カラビナ  x 5      安全環付x1(下降用)  環ナシx4(ソリ牽引用)
・シュリンゲ  x2
・ブルージックロープ
・ソリ用の牽引ロープ 5m x2  0.4-0.5mm
・ピッケル
・エイト環 or ATC (懸垂下降する箇所がないので不要?)
・ヘルメット
・ヘッドランプ [Petzl], 電池

キャンプ用品
・テント [モンベル] ステラリッジテント2型
・グラウンドシート [モンベル]
・エアマット [モンベル]
・銀マット 必要?
・コッヘル大小一式  [モンベル] アルパインクッカー
・サーモス [モンベル] x2 (最初のキャンプ地から水が凍る)
・ガスバーナー [プリムス] 
・ガスカートリッジ(冬用はプロパン配合用)
・ナイフ
・マッチ・ライター
・雪用スコップ 

衣類系
・ダウンジャケット
・ダウンパンツ
・ゴアテックス上下
・薄手ストレッチフリース [モンベル] 
・ネックウォーマー [モンベル]
・アンダーウェア上下  [CW-X]
・下着
・ミントグローブ
・登山グローブ(アウター)
・ストレッチフリースグローブ(インナー)
・登山用靴下
・テントシューズ [モンベル]

その他
・食料(行動食 アタック食 予定日の21日分)
・携帯電話
・モバイルバッテリー
・緊急用アルミシート
・薬(目薬 下痢止め 咳止め 風邪薬 ダイアモックス)
・デポ用防水バッグ
・撮影機材(GoPro 電池)
・キンドル
・サングラス
・ゴーグル
・日焼け止め
・洗面用具(化粧水 歯ブラシと歯磨き粉など)
・ノートとペン
・薄手のタオル
・トランシーバー(レンタル)
・竹竿(デポ) 支給
・クリーン缶(簡易トイレ) 支給


その他メモ

・アラスカはアンカレッジがデナリの最寄りの町, アンカレッジにて食料品の買出し & 装備調達(予定は21日間で食糧を準備)  登山用品はREI, AMH, Hoarding Marmotと3店舗. 宿はREIから徒歩圏にあるHostelのBase Campがおすすめ スーパー(CARRS)も近くにあり

・ロープワークは念入りにトレーニングをしておく(ブルージック, エイトノット)

・雪山テント泊経験が少なければ、何度か雪山登山の経験をしてテント泊も慣れておく必要がある

・スキー or スノーシューの扱いにも慣れておく必要がある(クレバスが多く存在するカヒルトナ氷河, スノーシューがあれば氷河上の歩行と雪氷斜面の登高もストレスがなくガツガツ登れる?)

・デナリは, アコンカグアより気温が低く, 全面雪をつけたイメージ. 天候はアコンカグアより安定せず, 1週間ずっと雪が降ることもあるので、装備面ではしっかり準備する


・テントはテントだけでなく+外張りも必要, ハイキャンプはテントが埋まるまで掘ってテントを張る, スノーブロックを作って風対策をする(ソリは飛ばされないように埋める)

・メディカルキャンプで 天気情報などもらえる(それによって登頂日を決め?る) 専門的なガイドだから仲良くなっておくのもポイント

まとめ(気持ち)

登攀技術, ロープワーク技術が必要で格段と難易度があがるデナリ登山, 単独で登るのであればエベレストガイド登山より難しいとも言われている.
憧れの冒険家, 登山家がいて, デナリの話を聞く度にその山の魅了に取り憑かれていく. そして南米最高峰のアコンカグアに登頂した今, 自分の力量でデナリに[挑戦]したいという気持ちが膨れ上がっているのだ.
山は壮大な景色を堪能できるポイントでもあるが, その反面に一歩判断を間違えることで大きな致命傷になることも重々に理解をしている.
登山家でもなく登山の知識もないのに, ただ単独で登りたいという気持ちは正直 [無謀] ではあるが, 事前準備をしっかり行い段階を経て臨むことで, 経験のない未知の世界でも(誰もが最初は未知なはず)やがて[挑戦]へと変化していく.
時期は未定ではあるが可能であれば来年, このデナリに挑戦したいと考えている. この挑戦をするという高揚感, 目標を持つことで人生が2倍も3倍も楽しくなってくるのは間違いない!

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