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Photo by
kinzaburou
詩院 どいて戻して わたし
病院は暗いです
塗装は剥がれ だれも 働いていません
屋上も暗いです
なのに 車がたくさん
そこは とても どれだけ走り回っても
どこにも辿り着かないほど
ひろい でした
たどりついて 仮に 全力で息を
きらしても 端に
覗きます 屋上から下を
混ぜられた茶色 泥 川 地点移転
わたしはまた病院の中に
中は 大きな扉
だれもいないくせに
非常灯だけ やけに明るく
🔴🔴🔴🔴🔴
あかく あかく やめて
くださいやめて
あっちいって
わらっていたり 人はいないけど
だして出られないけど
走って 空き部屋を覗くと
やっぱり誰か働いているけど
視点が定まっておらず ヒトは
暗いので また 怖いので
屋上へ向かい
わたし 狂ったように 走ります
車は相変わらず たくさん
ヒトの話し声と
実際にヒト
でもわたしは 干渉できません
居るだけです
もどされます
ベッドのうえ
トイレ鏡の前
ちのついたしじつ台
びょういんしょくのつくるとこ
全てくらいです
でも気配はあります
わたしはまた
屋上へむかいます
なにもないと
わかってるのに
折り返す階段をさがし
いきをきらし
車の屋上へ
朝のこない場所へ
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