見出し画像

詩を楽しもう(。-∀-)☕️

詩はなぁ……楽しいんだぜ(๑•ૅㅁ•๑)
だからあくまで参考ですが、味わい方を紹介します。
ちなみに炭酸缶ジュースのプルタブを僅かだけ開けると、ジワジワ中身が出てきて長いこと(吸うのを)楽しめるんだぜ_:(´ཀ`」 ∠):

アンモナイトを容れた敷石が雨に濡れている

【川田絢音】螺旋

この冒頭一行だけを切り取ろう。
まずそうだな、アンモナイト。なぜ作者は、三葉虫でもなく、琥珀に閉じ込められたわけのわからん虫でもなく、アンモナイトを配置したのか。
恐竜の骨と同じくらい、ポピュラーな化石。誰もがあのグルグル巻きを見たことがある。ああ、これは答えを探ろうって記事ではないです。つまり……

今持ってる自分の材料【vs】これを書いた時の川田絢音

というわけ。時を越えた真剣勝負さ。
化石は大昔の情報をそのまま伝える手がかり……且つ、死骸でもある。かつてはこのような生物が居た、という証明。
詩はおそらく、大抵が人間云々の話。人間の観念が紛れ込む以上、超純粋に自然、あるいは物自体? を描くことは不可能。

だとすると、このアンモナイトは人間の『???』に該当するだろうと仮定できる。
人間性、考え、言動……何かが置換されている。
タイトルの『螺旋』……アンモナイトにしか醸し出せない所業だ。グルグル、まきまき、くらくら。

螺旋――は、増幅? 堂々巡り? 終わりがないことの言い換え……歴史、人生、思考……何かが巡っているのか? しかしそれは現在進行形ではなく、あくまで『化石』。とっくに潰えたもの。もう2度と動かない、再生しないかつての生き物。

……諦念、ニヒリズム、永遠回帰――という意味合いが込められたアンモナイト、が『敷石』に容れられている。
敷石は庭とか公園にあるもんさ。でも、物としての敷石ではなく、他の意味があって敷石にしたのだろう。

敷石は踏まれる。何度もなんども。だって通り道だもん、仕方ないさ。人類の足跡……そして未来を暗示しているのか?
『どこかとどこか』を繋げる通路としての敷石。人は盲目的に、その『どこか』に向かっていると確信している。しかしその敷石の中にはアンモナイト……螺旋……抜け出せない。
誰も気がつくことなく、同じ所をグルグルと。人類史は巡る。どのような経過であれ、いつしか特定の過去(それこそ恐竜の時代)と同じ状況に立ち返る。

そして、それが『雨に濡れている』
雨……濡れている……涙、は安直だよなあ。
永遠に抜け出せない人類が雨に……いくら雨が降ったとして、いくら潤ったとして――アンモナイトが生き返るワケじゃない。この永遠は終わらない。


……ふぅ(๑•ૅㅁ•๑)
とまあ、こんな感じで一行だけでも楽しめます。
勿論この詩は続きがありますが、それらを全部解釈しようとすると、長いことながいこと……楽しめます。

私流の詩の味わい方の一部です。
なんかまあ……参考になればいいなぁ٩꒰◍・ᗜ・◍꒱۶

こっちは別バージョン↓

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?