今日もあなたの人生を変える魔法のときめき飛行✈︎。キュンっ。💕
こにゃにゃちわ。
元外資系航空会社国際線日本語話者客室乗務員のやすりんです。
いかがお過ごしですか。
わしの近所では、実りがあり、だんだんと秋を感じるようになりました。
今日は「制服マジック」について思い出したので書いてみたいと思うんですから。
人って、色々なパーソナリティを持っていますよね。
家でくつろいでいる時の自分と、仕事場や学校での自分って、同じ人間だけれど違う振る舞いをしているじゃないですか。
他にも、父親としての、母親として、課長としての、教師としての、、、などなど、一人の人間の中に、いろんなパーソナリティがありますよね。
わし、外資系の航空会社、これまで3社で働いてきました。
アジア系の航空会社では、東京市内の発券カウンターにいました。英語でいうと "Ticket office"ですかね。航空券を扱う部署です。(チェックインカウンターでは搭乗券を扱いますが、発券カウンターは航空券などのお金に関係するものを扱います。)
朝、出社したら、制服に着替えて、夕方まで働きました。
欧州の航空会社には2社勤めましたが、その時は客室乗務員として働いてました。その時も制服があり、仕事の時には制服を着ていました。
不思議なもので、制服を着ると、責任感が急に出てくるんですよね。
客室乗務員の場合は、特に、「客室を預かるプロとして、乗客の命を守らなくてはならない」と強い使命感が出てきます。
だから、いつもならシャイな自分も、人に積極的に関われるパーソナリティに変身するんです。
これって、すごく面白いなぁって思いました。
さらに、わし、高校生のとき、演劇部に入っていたんです。
演出・照明・音響・衣装・小道具・大道具・役者などなど、そのときそのときで、いろいろな係をやったんですが、その中でも役者がいちばん面白かったですね。奥が深いって言うか。
ある役柄を演じるときに、脚本を読んで様々ことを感じ取らなくちゃいけないんです。例えば、台詞の中に「・・・・。」とかあったりするじゃないですか。この「・・・・」にはどんな思いが込められているのか、とか。脚本にはその役柄の、例えば二十代の一人の男の数ヶ月分の生き様が描かれていて、周りの人間との関わりがある。そういうところから、彼の生い立ちを読み解いたりするんですよ、役作りのために。どんな両親のもとに生まれて、どんな家庭環境で育って、学校ではどんな友達関係を築いていたんだろう、とか。そうすることによって、彼の生き様に寄り添いながら、役作りをしていくわけです。
まだ高校生だったからなのかもしれませんが、そんな役作りを一生懸命にやって、毎日部活動の時間に稽古しているうちに、まるでその役柄が自分に憑依してくるように感じたんです。現実世界の本来の自分と、舞台の上だけで演じているはずの役柄の、境界線がなくなってくるんです。そして、なんだか、頭が混乱することがよくありました。「実はこの役柄が本来の自分なんじゃないか」って。「舞台の外で自然にしているはずの自分は、実はそういう役柄を演じているだけなんじゃないか」って。
そんな経験があって、今でもときどき思います。「自分は変われるんじゃないか」とか。「自分で役柄を練って、考えて、深掘りして、まるで舞台に立つかのように役作りをすれば、なりたい自分になれるんじゃないか」って。
ある意味、客室乗務員の自分が制服を着たら、大変身する、みたいな感じでしょうか。「客室乗務員はこうであるべき」というストーリーが自分の中にあるわけじゃないですか。みんなに優しくていつも人助けをして氣が利く。その笑顔の裏側では、周囲の安全を守るために常に緊張感がある。制服を着ると、そんな役柄に切り替えができるんですよね。
わしは、そんな制服マジックが結構好きでしたよ。
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