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部下のミスへの向き合い方-「新1分間リーダーシップ」に学ぶ部下の導き方(7)

目標の確認、称賛、修正。

この3点がマネジメントにおける部下とのコミュニケーションの基本であることを『新1分間マネージャー』ではわかりやすく教えてくれます。

この3つのうち一番難しいのは「修正」なのではないかと思います。ミスに対しての具体的なフィードバックのポイントについては、以前のnoteでまとめたので宜しければご覧ください。

それでも実際に取り組む際に気になるのは以下の2点ではないでしょうか?

①相手が意図通りに受け取ってくれない場合はどうすればよいか?
②根気強く繰り返し話してもわかってくれない場合どうすればよいか?


これらについても、同書は一つの見解を示してくれています。

①相手が意図通りに受け取ってくれない場合はどうすればよいか?

ミスをした部下に対して感情に流されるというミスを犯さないことが大切だ

部下の強い反発に対して心が折れたり諦めそうになることもあるかもしれません。部下に起こった反応も含めて全てを受け入れ、自分の気持ちにも素直でいることが大切だと思います。部下の振る舞いに対して自分がどう感じたのか?という感情は常に本物であり、それも伝えた方が効果的です。

なお称賛も修正も、部下に内省を促すべく感情の動きに注意を配り適切な順番でコミュニケーションを取ることを重要視しています。ただこれは部下の心を操ることが目的ではありません。「部下を騙そう、部下をおだてよう」とすればそれはすぐに部下に伝わり、自分に跳ね返ってくることでしょう。

②何度話しても修正できない場合どうすればよいか?

ミスが問題なのではない、ミスから学ばないことが問題なのだ

どれだけ修正のフィードバックをしても同じミスを繰り返す場合はどうすればよいか?という問題への対応は極めてシンプルです。

学ぶべきことは学び、やればできることは確かなのに、それでも”やる気がない”部下であるなら、組織に与える損害を考え、そんな人物をチームに留めておく余裕があるかどうかを考えるべきでしょう

「どれだけ修正のフィードバック」本当にどこまで真剣にやり切れたのかは、答えはありません。自責感が強ければ強いほど、その判断に悩まされるかもしれません。自分の感情ではなく、組織への影響を冷静に見ることが判断基準になるかと思います。

この2つをみても、最終的にリーダーに求められるのは、今起こっていることに素直に向き合い、行動に移す勇気を持つことだと言えます。

引用:新1分間マネジャー /ダイヤモンド社
ケン・ブランチャード (著), スペンサー・ジョンソン (著)
金井 壽宏 (翻訳), 田辺 希久子 (翻訳)
第3章 抜群の成果をあげる仕組みとは
4 1分間修正の裏にあるもの

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