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目標は日常化してこそ価値がある-「新1分間リーダーシップ」に学ぶ部下の導き方(4)

以前に以下のような話を書きました。

実際に組織活動でもプロジェクト活動においても、期初やプロジェクトキックオフで目標や計画の共有がなされるチームは多いと思います。ただその目標を日常的に身近に置き続けられているチームは多くないのではないでしょうか?

”多くのマネジャーは部下は何を目指すべきかを知っているという誤解を頂いている”という記述が『1分間マネジャー』にありますが、これは自分の経験的もうなずけます。

同書では、目標に対する期待の合意がない仕事はピンの前に幕があるボウリングのようだと言います。

・どこにピンが立っているかも、何本倒れたかもわからない
・倒れた本数ではななく残った本数を監督者に通知される
・でも投げ終えて「なんかすっきりしました」と自己満足させられる

リーダーは部下にこんな仕事の仕方をさせていないか常に確認し、気付いたらすぐに修正しましょう。

自分の周りでも1on1を日常的に行うチームが増えてきました。実際やっていると、気付けば日常的な進捗確認や業務相談に終始してしまいます。それも(やらないよりは)十分に有意義なのですが、できればその際に1分間でいいので、部下と目標を定期的にすり合わせることができるとさらに効果的です。長期/中期/短期、本業とスキルUpなど、その部下の状況に応じて明確にした優先目標に対して、現状との対比を踏まえて随時必要な修正を行える機会としたいものです。

ちなみにこれは上司側だけに任せるべきものではありません。部下側から上司に対して、「自分の直近の目標はこれでよいのか、優先順位は間違っていないか」と対話を持ち掛けることも有意義なアプローチです。

1分間かけて目標を見直そう
次に現状を振り返ろう
そして両者が一致しているか確かめよう

目標を常に見直し、継続的にすり合わせ続けることは、地味で大変ですがとてもパワフルな施策です。あまり大袈裟に構えず、日常の中に少しづつ織り込んでいくとよいかと思います。

引用/参考:新1分間マネジャー /ダイヤモンド社
ケン・ブランチャード (著), スペンサー・ジョンソン (著)
金井 壽宏 (翻訳), 田辺 希久子 (翻訳)
第3章 抜群の成果をあげる仕組みとは
2 なぜ1分間目標で成果があがるのか

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