「ほったらかしてバッサリ」との決別-「新1分間リーダーシップ」に学ぶ部下の導き方(6)
部下のミスに対してフィードバックを行う上で最もよくないのが、複数のフィードバックを溜めてしまうことです。まとめて伝えてしまう弊害はご想像のとおりで、相手は混乱もするし、感情的にも素直に受け止めにくいことってありますよね。溜めてぶつけた量が多いとむしろ敵意さえ抱かせてしまいます。逆の立場に立てば、「気付いていたら、その場で言ってよ」と言われるのは当たり前ですよね。
この現象を『新1分間マネジャー』では「ほったらかしてバッサリ」と呼んでいます。1on1などが普及する以前は年に一度の業績評価の場にまとめて言われることも多かったかもしれません。皆さんの周りではどうでしょうか?
この状態に陥ることを避けるには、とにかくこまめにフィードバックを与えることを『新1分間マネジャー』では推奨しています。だからこその「1分間修正」なのです。毎回長いお説教だとお互い疲れますもんね。端的に修正すべき点を指摘し、最後は相手の人間性を肯定します。あくまでも行動への指摘であり、人間性への指摘ではないことを強調しましょう。人間は防衛的になると聞く耳が持てなくなり、成長する速度が鈍くなるので十分注意したいですね。この点は宜しければこちらのnoteもご覧ください。
あと非常に興味深いのがフィードバックする際のメッセージの順番です。
1.どこが悪かったのか指摘する
2.それについてどう感じているか伝える
3.そしてもっとやれるはずだと励ます
結局修正するのは当事者本人なので、本人の心の中に改善する気持ちを生み出せるような心の動きが必要だからです。上の1~3の順序を変えてしまうと内省を創出しにくくなってしまいます。ここはフィードバックの型としてしまいましょう。ちなみにこれは家族や友人関係とのコミュニケーションでも応用できる気がします。
引用:新1分間マネジャー /ダイヤモンド社
ケン・ブランチャード (著), スペンサー・ジョンソン (著)
金井 壽宏 (翻訳), 田辺 希久子 (翻訳)
第3章 抜群の成果をあげる仕組みとは
4 1分間修正の裏にあるもの
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