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成果が上がらない部下との向き合い方-「新版 はじめての課長の教科書」に学ぶ(9)

成果が上がらない部下との向き合い方は以下の2つのポイントがあると思っています。

①自分との関係性とパフォーマンスの問題をごっちゃにしない
②早めに信頼できる誰か(上司や人事)に相談する

①自分との関係性とパフォーマンスの問題をごっちゃにしない

部下の指導については基本的にパフォーマンスに焦点を当てるべきであり、自分と関係性が良いか悪いかでその態度を変えるのは適切ではありません。

ただ関係性が良くない部下にそのまま指導を続けるのも、現実的になかなか難しいのも事実です。まずは関係性向上(改善の場合もある)のチャンレンジをしてみましょう。

人間関係に問題がある場合は、基本的に自分自身も無意識に問題の一端になっていることが殆どです。自分が無意識の先入観に気づけて、それを捨て変わることができれば、関係性が改善できることはあります。(多くの場合自分の偏見を認め、過去その偏見を元にした態度をとってしまっていたことを認めることから始まります)

対人関係を改善するアプローチとしてはU理論の考え方が参考になります。もしよければこちらのnoteもご覧頂ければと思います。

関係性に問題がなければ、成果が上がるまでフィードバックを繰り返すしかありません。フィードバックの仕方はこちらを参考にしてみてください。

何度フィードバックしても努力の意向すら見られない場合は、そこまで許容できる組織の余裕があるかを考えましょう。この判断も重要です。

ちなみに成果は上がっているが自分とあまり関係性が良くないという部下も、管理職として組織運営上悩ましい問題でもあります。本来ならより責任ある立場を任せていきたくても、関係性が悪ければどうしても信頼しづらいということになり、組織にとってもマイナスです。

そうした部下がいる場合、あきらめずに是非関係性改善のチャレンジをしてみると効果的です。もしハイパフォーマーな味方を増やすことができれば、組織運営もより盤石になるでしょう。

②早めに信頼できる誰か(上司や人事)に相談する

色々先にも書いては見ましたが、人に関する課題は教科書通りにいかないことが殆どです。この種の問題は正直経験がものをいう部分が多いですし、管理職として経験が浅いうちは自分で抱え込み過ぎないようにしましょう。

部下の問題に悩みすぎて、上司側である自分が参ってしまっては元も子もありません。上司も当然人間であり、完璧でなどありえません。頑張り過ぎないことが何より大切です。

困ったときは信頼できる人に話を聞いてもらいましょう。人に関する問題は自分が当事者になるので、自分でも見えていないことや無意識の先入観などに囚われていることが多々あります。また人事に介入してもらわないといけない場合もないとは言えません。他人に相談するのは慎重を期する必要はありますが、自分一人で解決しなくてはならないという呪縛からは逃れて欲しいと切に思います。

参考書籍

組織の管理職としての振る舞いが網羅的に学べます。文字通り初めて課長など管理職になる方、管理職を目指す方におすすめの書籍です。

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