詩日記 4
二○ニニ年五月一日
愛について、考えている時
隣の木の梢に一羽の小鳥が止まった
その美しさは言葉になど出来よう筈もなく
その時に愛の前においての
表現の虚しさをぼくは知ったのだ
あなたのそばにいることの心地よさ
神の無償の愛の上に生きている喜び
遥かな銀河の片隅でぼくらが再び出会えた奇跡
四国には、真っ青な海があるのだという
写真を見たけれど、それは本当に真っ青だった
おそろしいほどの、青さだった
雨がザアと降り、雨雲が去った
あなたが笑ってくれることが
どんなにうれしいことか
雨の日の晴れ間のように
それはぼくらをいきいきとさせる
愛について、考えている時
その時に愛の前においての
己の小ささをぼくは思い知ったのだ
過去も、今も、未来も
愛について、考えている時
その時に