昼顔とビル風
あらがい 贖い
谷間や波間に マラカイ
•コンスタントみたいに
誰かが "I got Money!"
泣かない 子供たち
パラダイムの醜さと禍い
着火剤と夏の夜
順次 分岐 さしかかり次第
乾かない服を脱ぎ捨ててみたい
読み耽っては夜は更けて
余も老けた と呟く老王の
口元の皺に残った罪悪を
舐めて生き延びる蝋の配下たち ニヤリ
だけど これからはそうもいかないみたい
資本主義 共産主義 基本無理
土砂降り 本降りの盆すぎ
ご意見だらけの投函口
いろめきたつ あでやかさも
しょせん 肉のかたまり
なぜかは 言わない
聞こえるだろ あのからだに
よはすべてこともなし
疲れ果てた男たち
美しい女たち
もうすぐに花盛り
…鍵盤の音 念願の孤独
の筈が また願っているエンカウント
おぞけふるう 因業
崩れるのを見る 玄関ごと
踊ってみせよか 無用か
さよか
火曜か 水曜
おべんちゃらに追従
臭くッてかなわない 悪たれのブイヨン
残念ながら何しても
止まりゃしない 革命のふいご
燃えて燃えて燃えて
燃やし尽くすまでは
わたくしとて 醜くて
傷と泥と痛みに塗れていて
目に暗い陰をまとわせて
ほんに綺麗な人など
生きてこの世におるのでしょうかと
だから あらがい 贖い
端境のときに
みずからの罪を 弱さを 過去を
手をついて 謝り
なぜならば
傷は 未来に持っていくには嵩張り
すぎる
軽くなって 踊る爪先
ほころぶくちもとに
しなくなった深酒
深い青の揺蕩う水瓶
遠い夕景と篝火花
萎れかけの昼顔とビル風
眩しさに目を閉じては
萎れかけの昼顔と ビル風
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?