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DAOは令和/創業者だけ潤う起業は昭和

youtubeやfacebookを作った創業者や初期の経営陣(以下、創業チームという)は、莫大なキャピタルゲインを得ている。

起業家の社会的な価値とは、創造性ではないと思う。人より先に行動して、みんなが薄っすらと期待していることを、実現することだ。そのようにして社会に新しい商品やサービスをもたらすことが価値であり、その対価がキャピタルゲインだといえる。

しかし、本当に、創業チームだけがこんなに大きなリターンを得ることが正当なのだろうか?もちろん、ストックオプションなどを含めると創業チームといっても何十人、何百人になると思うが、それでも限定的といえるかもしれない。

アメリカにおける経済格差はここから来ている。新しい産業や商品がどんどん生まれ、その創業チームが潤っているからだ。一方では、労働時間をベースにこつこつ働く労働者が大半だ。

創業チームはたしかに、その行動力を評価されるべきだが、それは、もっと広くのいろんなステークホルダーに支えられているといえる。

サッカーでゴールを決めたフォワードが、ディフェンスを含むチームメイトに、さらには試合をするための相手、スポンザー、会場などたくさんの関係者に支えられているように。

ウェブ3の流れで、DAOはこういった現実をよりフェアに評価できる。

初期の創業を支えた資金提供者や経営者だけでなく、お客さん、設備提供者、広告などのサービス提供者など貢献に応じて、トークンという対価を得て、実質的に株式によるキャピタルゲインのようなものを手に入れることができる。

こうなれば、種に集まるインセンティブも増し、新しいものがどんどん生まれる。

上場して60%の株を持っています。のようなスタイルではなく、最初から創業者も5%みたいな形で、たくさんのサポーターにより新しいものが生み出されていく。

あるものが新しく誕生するために、誰が貢献したのかを正当に評価する。令和的でやさしい。

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