見出し画像

萎える外国語勉強法TOP3【英語・中国語】

外国語を教えている者として、萎えるトレーニング(学習、課題、演習、練習)を学習者にやらせるわけにはいかない。

そこで、

私自身が一人の外国語学習者として、萎える外国語勉強法のトップ3を考えてみた。

第3位:使用する文法項目を指定された作文

「今回の学習項目である「結果補語」を使って作文してください」など、明らかにそれを使えとほのめかされている「日本語を外国語に翻訳する問題」である。

え、それ今、私、言う状況じゃないんんですけど?

それに自分の意を乗せることができないので、萎える。

実際の言語行為ではないから、記憶にも定着しにくい。。

言語行為とは通常、来歴を持った個人が一定の文脈の中で行うものであり、テキストに書かれたもととなる「日本語」は、誰のどんな文脈での言語行為かわからない。

(ちなみに、ボブとか李さんとか登場人物が設定されている、とかで解決できるものではない。)

第2位:穴埋め問題

外国語を学ぶのは、それを、話したり、聞いたり、読んだりと、何かしらの言語行為として使う。

しかし、穴埋めをするという状況は現実にはない。

なので、萎えがち。

ただ単に習得度を測るため、という目的が強い。(それが目的ならいいのだが)

第1位:ロールプレイ

ダントツ1位はロールプレイである。

え、やりたくないんですけど。。

もう、その理由の説明もしたくない。

私はわたしとして、相手は「来歴ある一人の個人」として、その相互の異なる世界観、価値観のコミュニケーションとして、外国語を使いたい。

番外編:語彙がコントロールされた本

多読用の本として、意義はあるが、やはり何か制限が加えられた作品という意味で萎える。

何かいい表現があるのに、妥協して簡単な表現に置き換えている、ということを想像すると萎える。

**

これらに共通することは、答えをしっている人が「あなたのレベルならこうしなさい」みたいな予定調和、退屈な、作業。

準備ー本番図式での学びは、本当につまらない。

本番の一部分を切り取って、練習するやり方は、もちろん、有効な場面もあるし、学習効率を考えると、やらざるを得ないこともある。

みんながみんな私のように思うわけではないと思う。これが好きな人もいるだろう。

重要なことは、学習者の体験がどうなっているか、想像を巡らすこと。

学習目的が明確で、学習者が乗り気ならやるべきである。

私としては、

学習者目線で考えると、

「本番」をベースに学習を進めることが望ましい、と考える(その方がワクワクする)

「本番」、あるいは「実践」とは、つまり、作られた状況ではなく、自分自身の意を表現する、あるいは、(語学目的に作られたものではない)実際の他者の言語行為のことだ。

こをベースに、学習していくと「萎える」ことはあまりないのではないか。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?