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自分の価値観を持てというが、その最終根拠なんてあるのか?

よく、他人に惑わされないで自分の価値基準で行動しなさい、などというアドバイスを耳にする。

私は、自分の価値基準で生きてきたほうの人間なのだが、それでもやはり、自分の価値基準って何?と思うことがある。

他人のマネばかりしたり、他人の意見に左右されまくってしまう人からすると自分の価値基準なんんてわからないだろう。

例えば、「人に親切にすべき」というのは良いといえるが、なぜ「良い」か言えるだろうか?

それを突き詰めていくと、

自分の経験に行き着く。

「私は過去にこういう経験があり、こういう感情を抱いたから、こう思う」

感情、印象、或いは言語にできる考えでもいいが、自覚的ではなく自然と湧き上がってきたもの、降ってくるもの、所与のもの、こういったものが自分の個性と言われるものである。

そこまで辿って考えた基準が、自分の基準なのだ。

でも、そこまで辿れないことも沢山ある。

なぜなら、経験がそもそもないからだ。

もしいろいろな対象に価値基準をはっきりさせたいなら、いろいろな経験を積む必要がある。

また、ここで必要なのは、ただ闇雲に行動すればいいのではなく、しっかりと目的意識をもってチャレンジ(行動)して、経験を得ること。そうでないと何の記憶にも残らないただの過ぎ去る事実になっていくだけ。

価値基準の根拠は過去の実体験。この支えがない価値基準は空虚で、誰からも共感されないだろう。

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