見出し画像

最高の語学サービスとは何か?〜独学の4つの問題と学習内容の4分類から考える〜

最高の語学サービスとは何か?

語学サービスとは、静的な教材や学習コンテンツから動的な先生による教授など語学に関する商品とサービスを全て含む。

最高の語学サービスとは、

“使える”語学力を最も効率的に身につけるためのサポート

といえるのではないか。

個人の能力や状況(誰にとって?どんな状況で?)によって最適解は異なるので誰にでも共通する最高のサービスなんてない、ともいえる。しかし、、ざっくり大人が語学する場合を想定するすれば、結局誰でも“使える”語学力を身につけたいと考えているはずなので、そういう前提で話を進める。

最高の語学サービスをを考える上で、まずは真逆の語学サービスを全く使わない状況について考えてみよう。

つまり独学だ。

画像1

独学で語学できれば、それに越したことはないがそれはリスキーだ。いろいろな問題が起きてしまう。

一般的に、独学の問題は次の4つだ。

■独学における4つ問題

1.目標設定と学習計画が分からない
2.学習内容が理解できない
3.間違った理解や習得をしてしまう
4.モチベーションを保てない

1については目標が何か明確に示し「何を、どのように、どれくらい」という具体的なレベルまで落とし込んだ学習コンテンツがあれば解決できる。

2については、先生等に質問し放題の環境があれば解決できる。

3については、先生やネイティブ等から「技術トレーニング」へのフィードバック・アドバイスがあれば解決できる。

4は、使いやすい学習コンテンツ、成長実感を持つ、毎日の時間レベルでの学習スケジュール管理、モニタリング、覚悟決め、短期集中、仲間を作る、等いろいろな形で工夫で解決できる。

1〜4を適切に経済的に提供できれば最高の語学サービスといえる。

1の目標設定と学習計画については、SMARTな目標設定をした上で、その目標達成に必要な学習内容を設定すればいい。この学習内容は以下の4分類だ。根幹にあるのは、「2−2.技術トレーニング」で技術習得をすることであり、これが語学力の源泉で、その他はそのためのサポートのようなものだ。

■学習内容の4分類

0.全体像理解(目標設定と学習計画)

1.知識(技術習得のため)を学ぶ

2−1.技術トレーニングのやり方を学ぶ

2−2.技術トレーニング

私は、中国語を学ぶ上で、これを完全に考慮したコンテンツを制作した。

中国語独学完全マップ」というものにまとめているので是非参考までに。これの特徴は上記の4種類の学習を自覚的に全てタスクに落とし込んでいる点だ。一般的な市販の教材・参考書などは少しの「0」と「1」しか提供していないことがほとんどだが、「中国語独学完全マップ」は0〜2まで全てカバーしている。

ということで、語学サービスを評価したり企画する上での視点が漏れなくダブりなく洗い出された。

まとめると、

まず、1をしっかり作り込むこと。その際には、技術トレーニングを中心に考えなくてはいけない。

次に、2、3、4については一定レベルの高い品質で、価格を抑えて提供する。

これに尽きる。

語学をする学習者、教え手、教材制作者の方々、是非ご参考までに。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?