中国市場における外資企業の成功とは?

14億人の中国市場が注目され続け久しい。たしかに世界のGDPで中国市場の占める割合は大きくなり、存在感を増している。グローバルでビジネスをするなら中国市場でも一定の売上をあげたい企業も多いだろう。

では、外資系企業にとって中国市場における成功とは何か?

それは様々な指標で捉えられるが、まずは売上と利益だろう。まず、中国で莫大な売上と利益を上げている外資系企業はどこか。

簡単に思いつくのは、GAFAMだ。彼らの海外の売上について見てみよう。こちら(https://finders.me/articles.php?id=866)のサイトより、2018年のGAFAMの売上、利益及び海外売上比率を参照したい。(ちなみに100億ドルは1.05兆円、1000億ドルは10.5兆円くらいだ)

Apple
年間売上高2656億ドル、純利益595億ドル
アメリカ:42%
欧州:24%
中国:20%
日本:8%
その他アジア太平洋:7%

Amazon
年間売上高2329億ドル、純利益101億ドル
アメリカ:69%
イギリス:6%
ドイツ:9%
日本:6%
その他:11%

Alphabet
年間売上高1368億ドル、純利益307億ドル
アメリカ:46%
欧州:33%
アジア太平洋:15%
その他アメリカ:6%

Facebook
年間売上高558億ドル、純利益221億ドル
アメリカ:43%
カナダ:3%
欧州:24%
アジア太平洋:21%
その他:9%

Microsoft
年間売上高1104億ドル、純利益166億ドル
アメリカ:51%
その他:49%

これを見ると、Appleの成功例が目立つ。ご存知の通り、GoogleやFacebookは中国からはアクセスできないので売上はない。Amazonはアリババ等国内の主要プレイヤーが強すぎるせいか、存在感はない。

ざっくりいうとAppleは中国で500億ドルの売上と100億ドルの利益をあげている。日本円だと5兆円と1兆円で、これはとんでもない額だ。

Appleは世界一の規模なので、ここまでではないにせよ、

何十億、何百億円くらい利益を目指すなら、普遍的に価値のあるプロダクトを長期的に中国市場でコミュニーケーションをして認知され、ブランド化していかないといけない。日本だとユニクロが成功例だ。

最近、中国市場向けのSNS発信やライブコマースなどのマーケティング支援が多くあるが、これはただの集客の一手段であり表層的な施策だ。

中国市場に本格的に取り組むなら、全世界を狙える理念、プロダクトを作り、各地にあったカルチャライズやマーケティング戦略で長期的に取り組む必要がある。



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