”動的体系で見る”「よみがえる戦略的思考」佐藤優著
国際的な国家間関係を読み解くに、「価値の体系」「力の体系」「利益の体系」という3つの力の総合的な関係性から見る必要があると著者と説く。
民主主義対全体主義といったイデオロギーで見る「価値の体系」、国力の差という現実路線で見る「力の体系」、そしてエネルギーのやりとりという損得勘定で見る「利益の体系」、複眼的に見ないと国を誤ると主張する。
太平洋戦争は、肥大した「価値」の体系が「力」「利益」の体系を抑え、開戦に至り、ウクライナ戦争もまた、一つの視点に偏ることで膠着しているのかもしれない。
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