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執筆が進まないと他の物語に逃げたくなる原因について考えてみた。

ども!Yasumaです。

来年応募したい賞に向けて、小説の執筆を開始しました。

もともと考えていた書きたい物語があったのですが、執筆するにあたってなかなか方向が定まらず苦しかったです。

「こんな小説あったら面白いかな」とは考えながら、それに沿ったワンシーンがぽつぽつと浮かぶだけ。

なんだかなー、と思いながら時間が過ぎていきました。

日常生活では色々なことがありましたが、物語の方向性に足しになるようなアイデアは生まれず。

で、この間パソコンの前でぼぅっとしていたところ、手首にはめていた”輪ゴム”が気になり指で広げて遊んでいました。

すると”これだ!”という方向性が浮かんできたので、その”これだ!”をもとにこれまで浮かんだシーンを現在は組み込んでいっています。

執筆開始は順調でしたが、少々つまり気味。

というわけでnoteへ。

今回は小説を執筆しているときに「他の物語に逃げたくなる症候群」について書いていきます。お付き合いください。

*なぜ、ほかの物語に逃げたくなるのか

ここで言う”他の物語に逃げたくなる”というのは、何も映画を観たり、小説を読んだり、漫画を読んだりということではありません。

自身が執筆中の作品を置いておいて、他の物語を書き出してしまうことです。

これを僕は”他の物語に逃げたくなる症候群”と勝手に名付けています。

なぜなんでしょうかね。

書くことが苦しいのなら、”書かない”という選択肢もあるじゃないですか。

なのに”書く”という選択をしつつ、他の物語を書き出す。

謎です。

謎ですが、この症候群に僕なりに考察をしてみました。

*書きたいことはある。が、繋がらない。

思いついたシーン、描写、セリフ、伝えたいこと、何でもいいですが本来書き始めたその物語を通じて伝えたいことがあるはずなんです。

その伝えたいことを物語全体を通して、描き出していく作業はとても大変なこと。

その作業から単純に逃げたいだけなのかもしれません。

んー、なんだか合っているような違うような。

ここで僕が考えたのが、その伝えたいことは実は本当に伝えたいことではないのではなかろうか?ということです。

だって本当に伝えたいことがあるのなら、苦しくてもなんでも別に苦じゃないはずなんですよ。

もちろん大変な時もあるかもしれません。でも、伝えたいことが一番にきているのなら他の苦しいことよりも優先順位は高いはず。

だって一番なんだもん。

ということは実は別に伝えたいことでも書きたいことでもなんでもないのではなかろうか?と思いました。

ただそのシーンや描写、セリフを書き出しておきたいだけ。

でもこれも何だか合っているような、違うような感じがします。

ということは、書きたいこと、伝えたいことはあるけれどそれを”自分なりの最良の形で届けるための準備”が嫌になるのかな。

という結論に至りました。

*たとえば

例えば「酔っぱらって泣いている男性」がいるとします。

お酒を握りしめながら、一人で居酒屋で泣いているわけです。

このシーンが浮かんだとして僕の中では泣ける、感動する気持ちがすぐに浮かぶとするじゃないですか。

でもそれは、僕の頭の中で”彼がなぜ泣いているのか?”そのシーンに至るまでが出来上がっているからなんです。

この泣いているシーンが物語のラストであり、最高潮であり、伝えたいことだとします。

自分の中ではこのラストシーンで”一番伝えたいこと”ができあがるわけです。

そうなると早くこのラストシーンを書きたい!ここを描きたい!という気持ちが他の描写を書いている最中に出てきてしまう。

だから他の物語にしてそのシーンだけを書き出したくなるのかもしれないな、と思いました。

でも、男性がなぜ泣いているのか?そこに至るまでの経緯は?そういった段階を描くことも書いていて楽しいはずなんですよ。とても大事ですし。

けれど、ラストシーン繋がっていくための道筋だったり、人との出会いだったり、嫌なこと、楽しいことだったりそういう描写がラストに向けて大事だと分かっているからこそなかなか執筆が進まず。

あれやこれやと悩みに考えて、戻ってみたり、脇にそれてみたりするんだろうなと考えました。

ちょっと違うかもしれませんが、これって人生に似ているのかなとも思いました。

自分にとって、最良の形を想像する。そこに向かっているつもりなんだけど、先が見えなかったり、迷ったり、方向が変わったり、ラストが近づくにつれ振り返ってみたりする。あの時楽しかったなとか、悔しかったなとか、その時に”結局は今が一番大事”ってことに本当の意味で気づくのかもしれない。

物語のように、人生もそんな感じだなと。読者はいなけけれど、僕の人生も物語であり、そんな感じなんだなと。

さて、書くか。

ではでは、また!


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