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【新人賞】人生で初めて小説を投稿した結果。

こんにちは。Yasumaです。

人生で初めて小説を投稿したので(賞があるものに)今回はその経緯と結果について書き記しておきたいと思います。

しばしお付き合いください。

*昔の夢だった。

僕は昔から、空想の世界に浸るのが好きでした。

水面に反射する世界を見ては、自分の体が眠るようにその世界に沈んでいき、気がつくとその世界に閉じ込められてしまう大学生の話。片目が痛くなって開けにくくなった時には、片目を閉じると未来が見える男の話。

同級生と久しぶりに再会したときには、記憶喪失だった同級生を看病するが実は同級生ではなく連続殺人犯で記憶もあり、記憶喪失だった自分を洗脳し、自宅に住み着き、自身と入れ替わる整形手術を施して人生を乗っ取られる大富豪が、実は大富豪の振りをしている刑事で自供を取るために記憶が無い振りをしていた話。

などなど、いつ来るか分からない思いつきとその場で作り出した人物の会話を聞くのが好きでした。

こわ。

そんな遊びをするうちに働き出すくらい大きくなって、社会に出ます。

社会って色んな大人がいて、働けば働くほど色んな繋がりが出来る。そこで彼らの人生の話を聞く。するとそこから派生した空想の話の世界に浸る。

酒を飲み、寝る。

ユーモアのない社会に自分で自分好みのユーモアを継ぎ足して楽しんでいました。

そんな生活をするうちに、小説を書いてみたいと思うようになります。

けれど、ぼくは文学なんて学んだことも無ければ、それまでまともに文章を書くことすらもした事がありませんでした。

空想の世界は自身の経験が増え、リアルになるにつれどんどん膨らんで体の中から外に出ようとします。

自分の中にあるもう一つの自分の世界は、自分を囲んでいる周りの世界よりも美しく、好みで、ユーモアと愛、奇想天外な出来事に溢れています。

シンプルに言えば、居心地が良い。この上なく。

でも、ただの夢。

行動すれば現実の文章に置き換えることができるものの僕の手はなかなか動きませんでした。

小説家なんて「し」の字を語ることすら恐れ多い。

*読むことは好きだった。

読書が好きでした。今もです。

特に伊坂幸太郎さんの物語が好きで、その中でも「重力ピエロ」は今でもどの小説より、美しく、今も僕の中に余韻を残しています。

春に会いたい。

文章を書いたことも学んだこともない僕でしたが、学びの方は一歩踏み出すことにしました。

台詞の「」の使い方は大抵、終わりに”。”を書かないこと。
語り口調は統一することを前提として、何か変化があればその描写を。

!のあとには空白を。読み手をある程度信じること。大事なことは二回繰り返して読者の中に根付かせること。段落、【】の使い方、場所の設定。表現を一つにまとめない。何か表現するときは例えを用いると効果的。

擬音や!、?は極力使わない。台詞のさりげない所にアイテムを。

などなど。

自分なりにこうやって書くのかなというベースが出来ました。

あとは書いてみようと、書かなくてはと書いてみたのですが、物語を書ききることの大変さを知りました。

頭の中で想像したものを他人に伝えるために、楽しんでもらうために書き出すことは、想像していた以上に大変で、物語の中盤辺りでいつもやめてしまっていました。

自分の中では完結しているからと、言い訳をして。

*無理、ではなく取りあえず1作書く。

そんなこんなで、普通の社会生活を送っていました。

ブログを始めて、短くて物語になっていない、なんてことのない文章でも書くことの楽しさを知ります。

以前書き切れなかった小説を書いている時もとても楽しかったのですが、良い表現が思い浮かばなかったり、苦しいこともあったので。

小説を書ききるなんてとても無理かなと思っていたのですが、どうやら違いました。

自身の目標をいきなり高く持ちすぎたようです。

僕がこれまで読んできた小説を、その物語単体で出版できるだけの内容物をいきなり書こうと思ってしまったのが失敗だっただけでした。

まずは、書ききる。

短くても良い。これを目標に短編小説を1作書ききりました。

ちょっとした達成感と書ききる感覚を得た瞬間です。

*投稿してみたい

投稿してみたいと思うようになりました。短くても何作か書ききることが出来るようになっていたので、目標が欲しかったんだと思います。

Webで色々と検索するとたくさん出てきてどれに応募すれば良いのか分からなかったので、とりあえず一番締め切りが近いものに応募する目標を掲げました。

「電撃小説大賞」というものです。3月に探して、締め切りが4月10日。

我ながら時間は短いし、舐めてると思われるだろうなとは思いました。

*投稿した結果

舐めてはいませんが、とにかく応募してみたかったのです。

遺伝子工学に携わる二人の男、その男達に隠された国家を揺るがすほどの秘密。「科学はこれ以上、人類に必要なのか?」疑問を掲げる彼らが導き出した答えとは。

こんな内容の物語を書いて投稿しました。

もう少し設定があるのですが、落選も入選もまだしていないので内容を掲載することが出来ません。

落選したら設定を掲載します。入選は今回は出来ないと思います。産み出した物語を僕は愛していますが、誤字も脱字もあり、深みももっと引き出せたと思っているので。

すべて自分の責任ですが、時間をもっと確保すること。投稿前にもっとチェックすること。書き終わるまで帰ってこれなくてもいい、それくらい世界に浸るべきでした。

反省。

結果がでた際には記事を投稿するので、読んでいただければ幸いです。

もしかしたら僕は小説家の「し」の字に乗りかけているのかも知れません。

そんな淡い期待を胸に、今日もビールを飲みます。

ではでは、また!

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*2021/ 9/ 27 追記

電子書籍として出版することになりましたーーーー!!!


MOON LANGUAGE (Book Nigg58.) 著者: YASUMA

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