思春期の子どもたちは今の世界をどう捉えているのか?
ある日の私と分散登校でお休みの中学生との会話から
息子「オレさ~、前から思ってたけど、やっぱりサラリーマンにはならないわ」
私 「なんで?」
息子 「パパの在宅勤務見ててさ、あんな面倒くさいことやってんだ~と思ったんだよね。もっとほかの形で仕事したい。」 (夫は中間管理職。なので色々面倒な電話や会議を聞いたらしい。)
私 「ふ~ん、そうか。ママは自分で仕事やってて自由もきくし、やりがいもあるから、今のスタイルがいいんだよね。」(私、個人事業主)
息子 「まあやりがいはそうかもしれないけど、でもママも忙しくて遅くなると、帰ってから機嫌悪くオレに八つ当たりするじゃん。夕飯作るの急いでる時とかさ、それもどうなのと思うよ。」
私 ・・・絶句・・・
息子 「あとさ~、朝TVのニュースつけてるけどさ、それも嫌なんだよね。もう訳わかんないじゃん、何がホントか。思想が歪みそうだよ。オレは右にも左にもなりたくないんだよ。」
私 「だよね~。何がホントか、ママもわかんないよ。だからインテグラル理論とか学んでるのもあるんだよね。」
息子 「じゃあオレにも早くそれを教えてくれよ~。」
こんなやりとり。
この会話から思ったこと
まずは個人的な感想。
① うちの子育てはこれで大丈夫なのか?
② 休み中は漫画とギターと昼寝しかしてないのに、意外と時々鋭いことを言うようになったな~。そして私は、言葉に詰まることが多くなった。
そして、①と②はさておき、
③ 確かにコロナの影響から大人も先が見えないけど、アイデンティティを形成していく途中の中高生はどんな風に今の時代を見ているんだろう?
「世界はこんな感じで自分はこんな感じ」
っていうのをつかんでアイデンティティを形成していく過程に、何をこの激動の時代から取り込んでいるんだろう。
表面上は何も考えてないようでも、結構なんらか感じている子も多いんじゃないかな。でも、親として今の世界に対する解釈を与えることもできない状況....
ということで、結論は出ないけど、こういう考えが中高生で話せる場や大人がいるといいと思う。
だけど大人が「集まれ~」ってやっても中高生は来ないんだよね。そこには何か仕掛けが必要だな。
そして、「ストレス状況に流されるだけでなく、自律的に考えていける子どもになってほしい」とは思うけど、どうすればいいんだろう。
ということで色んな問題提起をされ、そして私が今学んでいる「インテグラル理論のフレームワークは中高生にも必要じゃないか」と思ったのでした。
インテグラル理論は物事を多面的・統合的に考えるフレームワーク。
コロナ対応を見ていても、「医療は医療」「政治は政治」じゃなくて、そういう複合領域を統合的に考えることが大事なんだと思う。一つの領域だけで解決できる問題は社会の中にもうそんなにないんじゃないかな。
結論は出ないけど、ちょっと呟いてみました。
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