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ターミナルケアについて。

今日帰りに書店に寄った。
お目当ての雑誌、文庫本のコーナーを回る。
本は、なるべく現状に関係ないものにしたい。
昔から、私の逃げこむ場所だからである。
どうしても、仕事に関係する本で買ってしまうのは、ターミナルケアの本である。
終身介護をうたっているため、高度な医療を望まない場合、

ターミナルケアもしばしばさせて頂く。
最初は、心が荒んでしまった。
そんな様子を見兼ねて、当時の看護主任が
私にこう叱責した。
「あなた、死を看取らせて頂いた事。そこから、学ばせて頂いた事に感謝しなさい」
「あなたが、疑問に思う事を勉強しなさい。」
そこから、ターミナルケアについて考える日々が始まった。色々な研修などに参加し、その人らしく、死を迎える。それが共通のマインドだ。

最後に食べたい物。逢いたい人。したい事。
職員、ナース、ケアマネが協力してくれるので成り立っている。
ある人は、死の前日まで、うどんが食べたいといいカップのうどんを食べた。
ワインが飲みたいという方には、ノンアルコールの
ものを飲んで頂いた。
自宅に帰りたいと言われた方には、一泊だが帰って頂いた。
つい先日は、あんぱんが食べたいという方に、喉詰めの危険があるため、吸引器を傍らに置き家族了解の元、あんぱんを食べて頂いた。
大きな口を開けて凄い勢いで、召し上がっていた。
それからは、うわ言で、あんぱんは出てこない。

私たちの自己満足にならないように気をつけている。
お元気なうちに好きな食べ物や、好きだった事を聞くようにしている。
まだ、亡くなられたあと何かまだ出来たんじゃないかと後悔が残る。
むしろ後悔した方がいいと思う。
それがなくなった時、私が死に対して何も感じなくなった時だから。
#仕事 #福祉#エッセイ#コラム#働く#自己紹介


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