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アートはよくわからない、それも含めて楽しい

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わからなくたっていい。何か違いを感じることができるなら。日常から離れて、日常を見つめ直すきっかけを探しに、今日もアートに会いに行こう
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#オブジェ

ホテル、ミュージアムとくれば次には

人のオブジェに限らず、旅をすれば様々な野外彫刻と の出会いがある。そしてそれらが、時間と空間を超え 記憶の中でつながり、また、旅への思いを強くする。 ホテル、ミュージアムとくれば、次には野外彫刻を。 日経新聞の美の十選、対話する野外彫刻をみてみよう。 1 ) オーギュスト・ロダン 「カレーの市民」 こちらは東京・上野の国立西洋美術館にある。ここに は家族旅行で立ち寄ったが、国立科学博物館がメイン で美術館には私だけ駆け足で。フランスの百年戦争時、 カレーにて犠牲になった市

色鮮やかなニキ・ド・サンファルの作品たち

ホテル、ミュージアム、野外彫刻と振り返ってきた。 以前には図書館も取り上げていて、日本の各地に点在 する建物や作品は、私にとってどれも旅の目的となる。 とくに野外彫刻にひかれている。パブリックアートで あれば自由に誰でもみられるし、屋外美術館であれば、 周囲の風景と作品の関係を楽しむ。中でも色鮮やかで 圧倒的な存在感のあるニキ・ド・サンファルの作品。 福岡に来て出会った「大きな愛の鳥」 こちらはベネッセ東京本部前の恋する大鳥。抱きつく 人の形がよくわかる。東京への旅の際

そしてヘンリー・ムーアの作品をたどる

日経新聞の特集の対話する野外彫刻 十選を振り返る 山梨県立美術館には四つに分かれた横たわる人体 野外彫刻にひかれている。それらは街角に、公園に、 美術館にたたずんで、おだやかに時を刻み続けている。 晴れの日も、雨の日も、風の日も。そんな野外彫刻との 出会いを楽しむ旅を続けている。日経新聞の対話する 野外彫刻 十選で振り返ったニキ・ド・サンファルに 続いて、ヘンリー・ムーアの作品をたどってみる。 まずは福岡。2020年、福岡市美術館にやってきたのは ふたつのかたちによ

美術館と美術の森にある彫刻

北九州市立美術館という建物と、その内部に広がる 空間を楽しんだ。アネックスには、空間そのものが 彫刻作品のような場所があった。建物内部にも設置 された彫刻を見てまわり、建物のまわりに広がる美術 の森のプロムナードに点在する彫刻をたどってみる。 ORGAという作品は演劇作品とのコラボされていた 美術の森に点在する彫刻の数々 丘の上に建つ北九州市立美術館。2つの箱型が大きく せり出した外観は、そのものが彫刻作品のようである。 建物のまわりに広がる美術の森。建物の内部や、その

壱岐で出会った動物たち

壱岐島の旅を楽しんだ。今回は神社を巡る旅でもある。 それぞれの神社に鎮座している狛犬たち。邪気を払い 神前を守護する狛犬の表情も様々だ。正確には、右側が 獅子、左側が狛犬とされているという。また一般的に 向かって右に阿(あ)形、左に吽(うん)形が構えている。 また阿吽には、万有の始源と究極とを象徴する意味も あるという。それを知ると狛犬の見方も変わってくる。 壱岐で出会った動物たち。というより動物の姿をした ものたちというほうが正確だ。道端でのんびりとした 様子でくつろぐ猫

shinのサインがあるオブジェたち

博多の西鉄グランドホテルの前には、shinのサインが 入ったオブジェがある。キリンのような動物の背中に カエルが乗っていて、なんともかわいらしい姿である。 門が足の形をしているのもおもしろい。shinといえば、 梅田のハービスの前にあるオブジェたちを思い出す。 お盆は久しぶりに大阪へ帰省した。朝一番の新幹線で 博多から新大阪へ向かい、大阪に立ち寄ってから帰る ことにした。3月末に帰省した時と同じように、梅田 からぶらり散歩しながら大阪中之島美術館を目指す。 前回の雨とうって

やはり人のオブジェがおもしろい

街中や公園で、また美術館でいろんなオブジェを目に するが、やはり人のオブジェがおもしろい。大きさ、 ポーズ、素材やコンセプトなど多種多様である。ときに 真剣に見入ったり、くすっと笑えるような作品もある。 やはり人のオブジェがおもしろい。ときには、その 姿形が人ではないこともあるが、大きくみれば同じ ようなものである。その素材や質感、屋外での光と の関係、オブジェのもつ表情、空気感などその場所 に設置され、その場所と一体となっている。公園や 街や美術館でオブジェを見るのは楽し

○△□(まるさんかくしかく)というテーマで

街角や旅先で、いろんなオブジェを目にする。それは 犬や猫や象などの動物だったり、人の彫刻であったり、 イサム・ノグチだったり、赤くて大きかったりもする。 でもこの球体、三角錐、立方体などの立体図形も好きな オブジェである。シンプルな形であるだけに各地で見た 作品の記憶がつながったりもする。なぜ、ここにこの形 なのか。そんな風にオブジェとの出会いを楽しんでいる。 球体、三角錐、立方体などのオブジェみると、いろんな 場所でみたオブジェの記憶がつながっていく。立体図形 は建物の

そして赤く大きなオブジェといえば

街角にはいろいろなオブジェが設置されている。 中でも、赤くて大きいオブジェは存在感があり 目に飛び込んでくる。ビルの谷間で、公園の緑の 中で、いろんな場所でエネルギーを発している。   のようにいろいろあるが、赤くて大きなオブジェといえば 清水久兵衛氏の作品を思い浮かべる。その赤い円柱と湾曲 した赤い板が、さまざまな形に展開されて、角度によって 異なる表情をみせる。そして、とにかく大きく迫力がある。 各地にある清水久兵衛氏の一連の作品は赤い色だが、 島根県立美術館の「語り

では犬のオブジェといえば

歩いていて、アートやオブジェを目にすると、 ついつい立ち止まり眺めてから写真に収める。 その内に、少しずつ写真が増えていく。動物を テーマにオブジェをまとめてみるのも面白い。 象のオブジェといえば大分市美術館の大きな象。 ウサギなら籔内氏も捨てがたいが、やはりフラナガン。 鳥ならやっぱり、福岡で出会ったニキの大きな愛の鳥。 猫といえば、同じく福岡で出会ったこちらの猫である。 中之島美術館でも同じ作者の作品が設置されている。 では、犬のオブジェといえば、ラムネ温泉館で

象のオブジェといえば

福岡市動物園の門には、象の頭部が設置されている。 昭和8年に開園した旧市立動植物園の正門を複製した ものである。門の形とつながりのない象の頭部により、 オブジェとしては、とてもシュールなデザインである。 日常的にも、旅行先でも、公園や建物の中などにある オブジェやアートを見るのが好きのなので、気になる ものがあるとついカメラに収めてしまう。そういえば 象のオブジェもいくつかあったので、見返してみる。 象は家族で寄り添い集団で行動することから、「家族の 幸せの象徴」とも言わ

万博記念公園の四角いオブジェ

大阪の万博記念公園には、いたる所に オブジェが設置されている。 屋外のオブジェを見て回るのは楽しい。 その良さは、経年変化があること。 屋外のオブジェはタフである。 風雨にさらされ、 夏の太陽に照りつけられても、 時々の表情を見せてくれる。 水上にそびえ立つもの、 森にひっそりと佇むもの。 それぞれの時間を刻んでいる。 今度は、どの作品を見にいこうか。