他者との関わりの中で顕在化する自己
自分の考え方や行動様式、人柄、性格、長所/短所、得意/不得意……。人は成長とともに「自分がどういう人間なのか」を知ろうとする。
さまざまな形でその機会を与える場が家庭や学校、地域社会であり、私たちはそこで生活を共にしながら対話を重ね、助け合い、喜怒哀楽を共有する過程で得た知見を通して他者理解と自己形成を図ってきた。
そこには、他者と自己との間で行われる、判断や意思決定の根拠となる、互いの感情や考えの丁寧かつ深いやりとり、また先人の経験や他者の体験などの情報といったものが欠