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未熟なチャレンジャーたちの日誌
院生からブログ開設の提案をもらった。
ゼミをアカデミックライティングを指導する場として考えれば、成果発表の場は学会や研究会等にこだわりがちだが、フィールドでの実践に力を入れているゼミとしては、それよりも多くの人にふと読んでもらえるようなメディアを作っていくほうがいいに違いない。しかも、学会で発表するとなると、形式面・内容面ともに微に入り細に入り、口を出しがちになるが、それが学生のモチベーションを上げるかというと必ずしもそうではない。
そこで、このnoteは、学生たちの自由な言論の場として運営し、彼らの未熟な運営、未熟な表現、文章をむしろ礼賛することとしたい。文章も学生間の相互チェックで進めていくが、最低限の倫理面の配慮などは今後も行っていくことは言うまでもない。
コロナ禍とともに始まった2020年度。学びを止めないを合言葉に、3月からzoomの練習をいち早く始め、予定通りのゼミ面接・歓迎会・ゼミを全てオンラインで進めていった。その間には、miroやmuralなど、様々なアプリを取り入れ、オンラインだからこそできるワークショップ等を試してみた。遠隔地の卒業生を招いて話を聞くなど、対面授業ではなかなかできないこともどんどん試行した。
ただ、教員の保井が9月に癌を発症してしまった。その後、半年間に渡って休職している。学生たちにとっては更なる試練となったが、代講で登板くださった建築家でまちづくり専門家である今井裕久先生とともに「学びを止めることなく」、感染に最大限の注意を払いつつ、相模原市若葉台、愛知県豊田市、島根県海士町、埼玉県川越市等で、それぞれパートナーとなる自治体や団体の方々と一緒に活動してきた。
そんな波乱万丈の研究室で、彼らは何を学んだのか。
そして、学生と対面で会えない私に何ができるのか。
この半年間、会えないなりにオンラインで多くのコミュニケーションをしてきた。きっとnoteも新たなコミュニケーションを生み出すきっかけになると思う。私にできるのは、見守ることだけなのかもしれない。でも、これから展開される記事を、誰よりも楽しみにしているのが私。それを励みに、どんどん「表現」を試みてほしい。そのメカニズムを作り出すことこそ、病床の私にできることなのかもしれない。
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