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アートプロジェクト「東京で(国)境をこえる」、いよいよ2021年度のプログラムが始まります。

一般社団法人shelf、東京都、アーツカウンシル東京の三者の共催で行っているアートプロジェクト「東京アートポイント計画」ですが、2021年度の「東京で(国)境をこえる」がそろそろと、始まります。ようやく今年度のプログラムの全体像が見えてきました。

今年は、昨年に引き続き「kyodo 20_30」をメインプログラム、活動の軸の一本に据えつつ、そこに、

1)綾田將一君が発案者でメインリサーチャーとなるリサーチプログラム「お祭りと身体でつなぐ東京の(国)境」( “東京” を構成する、在留外国人を含んだ多様なコミュニティのリサーチから、それぞれの文化の祭礼(儀式・行事)を、1人の俳優が体感していく。その連続した過程をYouTubeで動画を公開連載することで、東京に散在する文化の俯瞰を試みる。)及び、

2)蔣雯(Jiang Wen)さんがプログラムディレクターとして企画された、「共同制作プログラム「意味の境をこえる身体へ」(手法も内容も実験的な、“脱中心”を目指した映像撮影プログラム)という2つの「kyodo 20_30」のフリンジプログラムを加え、さらに、

3)ときに閉じることも必要な、コミュニティを作るための「kyodo 20_30」に対して、こちらは広く〈場〉を開いていくことを主眼とした、もう一本の軸ディスカッションプログラム(名称未定)を実施する予定です。

「kyodo 20_30」では成果発表会として、経堂万(国)博覧会、を準備していたのですが、残念ながら新型コロナウィルス感染拡大に伴う非常事態宣言の発出で、対面での事業を行うことが出来ませんでした。第一回は2021年度に持ち越しです! ですが、開催できなかった内容について、本来であればこういうプログラムを実施したかった! という青写真のようなものと、半年間の振り返りを「制作ブック」というかたちで、4つのグループ毎に作成、頒布することが出来ました。

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※この制作ブックは、PDFでもご覧頂けます。

また下記shelfの事務所までお問い合わせ頂ければ、実物をお送りすることも出来ます。ご興味を持たれた方はぜひ、ご連絡ください。

〒156-0045
東京都世田谷区桜上水三丁目9‐6スペースサクラ102
tel. 090-6139-9578(shelf)
mail. info@theatre-sheif.org

それにしても、東京で(国)境をこえるといいながら、なかなか東京にいながらにして国境を超えることは難しいです。なので、取り敢えずかたちから、というわけではないですが、今年度の「東京で(国)境をこえる」に関わるオフィシャルなアナウンスメントは基本、すべて「やさしい日本語」で公開することにしました。

「やさしい日本語」って面白いですよ。今この瞬間、この投稿をお読みの方は、日本語が母語の方が多いと思いますが、いちど自分の書いた文章を「やさしい日本語」に翻訳して見るといいです。難しいんですよ、これが。思ったことを、こう、なかなか自由に伝えることが出来ない。

「やさしい日本語」については文化庁がガイドラインを出しているのですが、

また、「優しい日本語」といっても、じっさいどのくらい漢字まで使って大丈夫なの? ふりがなは必要? など具体的な例は、「日本語能力試験JLPT」のページに詳しく、具体的にはN1~N5と、5つのレベルがあるのですね。

このページも ↑ 面白いです。N1~N5の問題例にチャレンジ出来ます。と、あと、「伝えるウェブ」というところが、じっさいに「翻訳をためす」機能を無料で公開していて。これが面白いのです。Google翻訳なで外国語を日本語に訳すように、日本語を「やさしい日本語」に翻訳してくれるのです。

今度、「kyodo 20_30」でも、やさしい日本語翻訳へのチャレンジをワークショップとしてみんなでやってみる予定です。こういったことも新しい事務局広報に台湾生まれの鄭禹晨(テイ・ウシン)さんが参加してくれたから実践出来ることになったというか、視野が少し開けた感じがしています。鄭さんには、感謝! です。

あ。あと公式でもアナウンスしていますが、今年の事務局は、

阿部七海(あべ ななみ) 事務局長(見習い)
小林 真行(こばやし まさゆき) 事務局長(指導役)
川渕 優子(かわぶち ゆうこ)  経理
鄭 禹晨(てい うしん) 広報
矢野靖人(やの やすひと) 総合ディレクター

という体制で進めます。
改めてみなさま、どうぞよろしくお願いいたします。
矢野靖人

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