三重県熊野市「楯ヶ崎」から眺める180°オーシャンビュー
年が明けてから、急に海が見たくなりました。
ご時勢的に県外に出かけるのは抵抗がある。三重県内で海がキレイところといえば、志摩か熊野が思い当たるのですが、今回は入り組んだ海岸より、視界いっぱいに広がる水平線が見たくて、熊野の旅を決めました。
熊野は何度か行ったことがあり、中でも「鬼ヶ城」から見る海は僕のお気に入りのスポットです。でも、せっかくなら行ったことのない場所で、できるだけ人が少ないところがよくて、今回見つけたのが熊野市甫母町の「楯ヶ崎」です。
せっかく旅行に行くのなら、朝から散策を始めたいので、基本的に僕の旅行は前日には現地入りをして、車中泊です。
今回は、楯ヶ崎から車で15分ほどの二木島町の太郎坂広場を車中泊スポットに決めていました。
二木島町は山間の小さな漁村です。20時過ぎには到着したのですが、あまりの暗さと人気のなさに少し怖じけづいてしまいました。
目的地の太郎坂広場は二木島の中でもさらに外れの方なので、僕の車のライト以外に光源はありませんでした。恐さがどんどん増してくる中、車中泊の準備をするため車の外に出ると、
頭上には満点の星空が広がっていました。
僕は夢中になって構図や設定を変えながら、何枚もシャッターをきりました。
みたままの景色をそのまま写真にできないのが非常に歯痒いです。
写真がもっと上手くなりたい。
朝日もとても綺麗でした。
想定外にのいい景色が見れてすでにかなり満足です。
朝からいい気分で楯ヶ崎に向かいました。
楯ヶ崎までは、駐車場から2キロほど山道を歩きます。
山の中なのに香る塩の匂いと、木々の合間から見える海に気分が上がります。
20分ほどのハイキングの後、視界が開けてまず目に飛び込んで来たのはこの景色です。
岸壁の上に立つ僕と見比べていただければ、スケール感が伝わるでしょうか?
一帯が千畳敷となっていて、目の前には180°のオーシャンビューが広がります。
次の写真にちらっと写っている島が「楯ヶ崎」です。
近くで見るとこんな感じ
無数の柱が合わさって楯のように見えることが由来のようです。
広大な千畳敷に観光客は僕一人。お菓子とコーヒーを片手に、贅沢な時間を過ごしました。
駐車場までの帰り道、行きには気づかなかった素敵な景色に出会いました。
楯ヶ崎、もう少し暖かくなったら、また癒されに来ようと思います。
帰路に着く途中、尾鷲市の九鬼町に寄りました。
九鬼町は二度目の訪問です。
海との距離の近さ、のんびりとした雰囲気が気に入って、また行くことを楽しみにしていました。
今回、九鬼町には2つの目的地があります。
1つめは、土日にのみ営業する食堂「網干場」です。
注文したのは「ハマチのかぶと煮」の定食です。
美味しさとボリュームは言わずもがな、目の前に海を見ながらの食事は最高でした。
2つめの目的地は、漁村の本屋さん「トンガ坂文庫」です。
漁村特有の、坂道に密集した建屋の間を縫うように進むと現れる本屋さん。
小さな店内には、様々なジャンルの本がズラッと並んでいます。
熊野や尾鷲のような、山と海の距離が近い景色がとても好きです。
昨日行ったばかりなのに、もう次行くときのことを想像してしまいます。
今回訪れた、二木島町と九鬼町は釣りスポットとしても有名なようですが、町内にはコロナの影響か「釣り禁止」の貼紙が目立ちました。年が明けたからといってコロナが収まるわけでもなく、むしろ酷くなる一方ではありますが、制限の中でも最大限楽しめるような旅を今年は計画していこうと思います。
それではまた次回。
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