【楽曲解説】「ivory」
lamp(the telescope)の次にできたのがこの曲。
ivoryは特に原案もなく、友人が泊まりに来た時にギターポロポロ弾いてたら「それ良いフレーズだね」って言われたのがこの曲のイントロアルペジオ。
あー、じゃあこれ曲にしようー。ってぬるっと制作が始まったのを今でも覚えてる。
前回のライナーノートにも書いたけど、この頃って本当に病んでた。ドン底。
コスモナウトで明るいモードを提示したのに、結局また陰鬱なバンド時代に戻してしまってどうする...
と今振り返ると思う。
結果としてこの曲はモードを変えることなく振り切ってそのまま作った。
基本的には同じコードの循環、目まぐるしい展開もないからこそメロと歌詞の悲痛さがよく映える曲になったな。
歌詞に関してはこの曲も無意識のうちに「絶対的な二項対立」が文中に生まれてた。
「結局人と人がわかり合うことはできない、どこまで行っても混じり合うことのない個」
暗いねー...でも真理。
ただ言いたいことの本質はじゃあその上でどう生きてくの?ってことなわけで。
だから自分が書く歌詞では基本的に最後に灯り一つぽっと灯して終わるようにしている。
(ここ大事)
ちなみに曲名の「ivory」は引きこもりがちだった当時の部屋の壁紙の色だったり、眠れずに迎えた明け方のくすんだ空の雰囲気だったり、この曲ができた背景の象徴として名付けていたりする。
女々しくナイーブでド暗い曲だけど、なんだかんだで今に繋がってる要素はかなりあるなぁ...
というわけでまた来週。
▼試聴はこちらから
各種音楽ストリーミング
▼1日限定復活ライブ ご予約フォーム
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?