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Luke Combs / What You See Is What You Get

Luke Combs(ルーク・コムズ)は1990年生まれ、2014年デビューのUSのカントリーのシンガーソングライターです。こちらは2019年リリースのアルバムのデラックスエディション、何曲か追加されて2020年にリリースされました。同週リリースされたブルーススプリングスティーンの「Lette to You」を抑えてビルボード1位を獲得、そんなに人気なのかと思って聞いてみました。ただ、うーん、、、普通のカントリーというか、あまり琴線に触れるものはありませんでした。カントリーは嫌いではありませんが、もっと伝統楽器を使った本格的なカントリーの方が好きですね。以前、カントリーミュージックについて取り上げた記事はこちら。

とはいえ、ビルボード1位を取るだけあってポップスとしては洗練されています。支持を得るのは分かる完成度でした。意外とハードロックぽい曲もあってそのあたりはちょっと驚き。

スマホで聴きながら読みたい方はこちら(noteに戻ってくればYouTubeでバックグラウンド再生されます)。

2020年リリース

★ つまらない
★★ 可もなく不可もなく
★★★ 悪くない
★★★★ 好き
★★★★★ 年間ベスト候補

1.Beer Never Broke My Heart
粘り気のあるハードロックなギターとバンジョーの掛け合いにボーカル
プライドアンドグローリーを思い出した
メロディは王道カントリー
音は軽めだがハードロックマナー
ベースは大人しい
ソロで一瞬オーケストレーションが入る
アリーナ向け、拳が上がりそう
★★★☆

2.Refrigerator Door
リフはエレキだが歌が入るとアコースティックに
歌メロは自然に流れるがあまりフックはない
素朴なアメリカンロック
ベタなカントリー
この素直さが受けているんだろうか
ブリッジでやや展開
全部がクリア
★★★

3.Even Though I'm Leaving
アコースティックなアルペジオとリズム
歌が入ってくる
ドライブに良さそう
アメリカのラジオでかかっていそうな曲
雑味がないクリアさ
引っかかりにはかけるが心地よくはある
★★★

4.Lovin' On You
ドラムからスタート
軽めのエレキトリックブルース
軽快に進む
★★★

5.Moon Over Mexico
ややスロウで粘りのあるバラード
とはいえ爽やかさは変わらず
良いメロディ
★★★☆

6.1, 2 Many
勢いよい軽快なナンバー、少しブギ
ギターの刻みがある
オーソドックスなバンドサウンド
アップテンポなカントリー
ソロはカントリー的速弾き
★★★★

7.Blue Collar Boys
ミドルテンポ、バンジョーの音が効いている
アーシーな感触
ルーツミュージック感が強まった
スライドギターのソロ
だんだん場が暖まってきた印象
このまま後半盛り上がるのだろうか
★★★☆

8.New Every Day
やや音響的な始まり、控えめでトライバルなリズム
語りかけるようなボーカル
サビはポップに展開
90年代ポップスによくあったような音作り
こういうサウンドはまだ健在なのだなぁ
★★☆

9.Reasons
アコースティックギター、リズム、ボーカル
アメリカンロックなフォーマット
何気ない良曲が詰まったアルバム、と言ったところだろうか
爽やかで心地よい曲は続く
ギターがソツなくいい仕事をしていて勉強になる
★★★

10.Every Little Bit Helps
少しアップテンポ、カントリー調だがエレキ色が強い
どこか牧歌的なメロディ
ボンジョビはこうして聴くとまだハードロック的な陰影がある方なのだなぁ
ギターがまたいい仕事をしている
何も知らずにライブで観たら盛り上がりそう
笑顔が浮かぶ
最後、バンジョーが入ってくる
★★★☆

11.Dear Today
生々しいギターの弾き語りから
そのまま続く
途中からクリアな音になるかと思ったのでやや意外
二番からクリアに、だいぶ引っ張った
パーソナル感が出た
スロウなバラード
★★☆

12.What You See Is What You Get
はっきりとしたギターリフからスタート
力強さを感じるメロディ
サビも力強い
バッキングは牧歌的
流れるようなメロディでこれは良い
少し高いキーまで声を使っているような気がする
★★★★

13.Does To Me
語りかける系のバラード
一定の音階の中で盛り上がり完結する、カントリーらしいメロディ
英語は男性の場合中音域の発音が魅力的に聴こえるそうで、それを最大限に活かしたジャンルがカントリーだという話をどこかで見たが、納得する内容
極端な音域移動はあまりなく、音程が上がるにしてもジワジワと
あるいはところどころ裏声的に入る
★★☆

14.Angels Workin' Overtime
オールドスタイルのロックンロール
酒場で観たい
ブルースブラザーズ的な、少しコミカルさもある
バンドも派手さはないがしっかり仕事をしている
菅楽器も入っている
★★★

15.All Over Again
少し雰囲気が変わる
リズムが打ち込みっぽい
今までは生ドラムだった
途中から生っぽくなる、単にエフェクトか
カントリーというより2000年代のアメリカンポップスという印象
ブリッジから展開する
★★★

16.Nothing Like You
アコースティックな弾き語りサウンド
パーソナルな音作り、リバーブも少なめ
アメリカの地名連呼するカントリー
少しウェストコーストロックの雰囲気がある
ギターのフレージングがジャクソンブラウンのレイトフォーザスカイ的だからかも知れない
ギターが良い
★★★☆

17.Better Together
ピアノとボーカル
音数が減ってきた
アルバム後半にむけて引きの美学か
ここで本編終了
メロディは中音域主体でメロディアスだが音階移動少なめ、コードで展開していく
節回しは多い
静かに終曲
★★★

18.Six Feet Apart
ここからデラックス版のボーナストラック
ミドルテンポで溌剌としながら歌い方はやや気だるげ、ブルージー
ギターのオカズは美味しい
★★★

19.Cold As You
ややアリーナロックマナーの曲
ブラッククロウズとか、ブルージーなハードロックテイストの曲
バンジョーが効いている
1.に近い
★★★☆

20.The Other Guy
キーボード音からスタートするバラード
メロディの音階移動が本編より全体的に多い
この曲は00年代のボンジョビ的なメロディ
バッキングのギターはポリス
★★★

21.My Kinda Folk
洗練された毒気のないブルースロック
ノリはいい
ハードロックなテイスト
一応リフもソロもある
エンタメ感は高い
けっこう楽器隊が頑張っている
ブルースブラザーズ的
ベースは暴れないが
★★★☆

22.Without You
牧歌的、フィドルの響き
カントリーマナーの曲
追加された曲の方が全体的にメロディにメリハリがあって面白い
★★☆

23.Forever After All
歌い上げるバラード
これはハードロック、ヘアメタルバンドでもやりそうな大仰な展開
間に入るギターはカントリー的
★★★

全体評価
★★★☆
心地よく聞けるし、良質
ただ、じっくり聴き込むには物足りない
ジャンルを突き抜ける凄みやカリスマはない
作曲能力は高いと思う

ヒアリング環境
昼、電車、イヤホン

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