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Lordi / Humanimals(1989)

総合評価 ★★★★★

まだ華やかな、80年代の終わりに向かう時期。最後に咲き乱れるメインストリームだった時代のメタル。アルバム全体がどうこうというより単曲の集まったようなアルバムで、B面が少し息切れ気味だがどの曲もしっかりとしたメロディはある。まさに89年という時代を映すアルバム。レーベルからシングルヒットを求められる、MTV全盛期の煌びやかな時代。その中でしっかり時代に適応して活動していたんだなぁ。

01 SCG Minus 3: Scarctic Circle Telethon ★★★

教会の説教みたいな寸劇。テレビに手を挙げろ、みたいな、TVが神なのか?

02 Borderline ★★★★★

シングルリリースもされた曲。1989という時代もあるけれど、北欧メタル的。TNTとか。ファイナルカウントダウンの大ヒットに次いでアメリカ進出を狙ったのだろうか。煌めくメロディ。

03 Victims Of The Romance ★★★★★

コーラスからスタートし、メロディアスなギターソロへ。初期ボンジョビ的なところもあるが、やはり北欧的。転調感とかがあるのがたまらない。これはローディというバンドのメロディセンスが炸裂している。たまらん。

04 Heart Of A Lion ★★★★☆

ミドルテンポでベースから始まり、キーボードリフへ。ヴァンヘイレンのジャンプみたいな感じ。そこから分厚いハーモニーへ。

05 The Bullet Bites Back ★★★★☆

キーボードからツインリードへ。ややスロウなテンポ。いい曲だけれどどこかで聞いたようなコーラス。なんだっけなぁこれ。あ、ボンジョビか。ユーギブアラブバッドネームだ。展開が違うから別の曲なのだけれど、一部髣髴させる。

06 Be My Maniac ★★★★★

このアルバムは一曲一曲がコンパクトだな。畳み掛けてくる。おお、いいメロディ。北欧メロディの名曲。こんなにいい曲をこれだけ作れるなんて化け物か!? …あ、化け物か。

07 Rucking Up The Party ★★★★☆

ここからB面。もうイントロからして青春な感じ。80年代ももうすぐ終わり、最後の煌めきか。タイトル通りのパーティーロック。宴(80年代)の終わりを薄々感じての熱狂か。

08 Girl In A Suitcase ★★★★☆

キーボードとギターの絡みからスタート、初期(1st,2nd)ボンジョビ的な曲。

09 Supernatural ★★★★

キーボードのキラキラした音。フックのあるメロディ。ギターソロがややフラッシーな感じ。

10 Like A Bee To The Honey ★★★★☆

Killection収録曲、KISSのポールスタンリー作曲。80年代の煌めきを感じる曲。ややボーカルの音量が控えめ?に感じる。

11 Humanimal ★★★★☆

しっかり盛り上がるスローバラード。いい曲だが比較的あっさり終わる。ラジオやMTV向け。


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