ORYZAE MORNINGが生まれるまで
みなさん、こんにちは。
フードコスメORYZAE(オリゼ)代表の小泉です。
本日10月15日にフードコスメORYZAEは新商品として糀(こうじ)グラノーラ「ORYZAE MORNING」を発売しました!
今日は、商品が生まれるまでの背景や今後の展開について筆が乗る限り書いていこうと思います。
フードコスメORYZAEとは?
そもそもフードコスメORYZAEとは、食べることで腸内から健康と美しさを実現するコンセプトに開発されたビューティーフードブランドです。
ORYZAEというのは、Aspergillus oryzaeという麹菌の学術名称から名付けたブランドです。
ニホンコウジカビ(Aspergillus oryzae)、とはユーロチウム科コウジカビ属に属する不完全菌の1つである。麹または麹菌と呼ばれる菌の仲間で醤油や味噌、日本酒、焼酎、その他の醸造酒などを作るために利用される。(Wikipedia)
商品名はみんなが覚えやすいわかりやすいものがいいと言われるようにORYZAEは「オリゼ」ではなく「オリザエ」と呼ばれてしまうことが多いです。
ですがどうしても本物でいたいという思いから名前を変えず歩んできました。
リリースは2020年11月20日で、第一弾としてこれまで「かけるだけの腸活」をコンセプトとした糀ソースを販売してきました。
その第二弾として開発されたのが、忙しい朝から手軽に腸活ができる糀グラノーラです。
ORYZAE MORNINGとは?
本日リリースのORYZAE MORNINGは「糀 × オートミール」という腸活最強食材から生まれたグラノーラです。
①砂糖不使用:米麹100%の甘みで仕上げました
②糖質オフ:食物繊維がたっぷり
③グルテンフリー:小麦粉や小麦を一切使用していません
上の3つがわかりやすい特徴かなというところで、ダイエットや日々の健康に気遣う大人から子どものおやつや朝食まで幅広く食べていただけるようにしました。
フレーバーは全部で7種類あって、それぞれの味の特徴についてはこちらをご覧ください。
次にMORNINGの開発背景についてお伝えします。
より手軽で各ライフスタイルに合わせた商品開発を
糀ソースを販売開始してから、好評の声と同時に「コンセプトは素敵だけど料理が得意じゃないから使い続けられない」という声がちらほらありました。
そんな声を受け私たちは、「もっと簡単に使える使い方の開発だ!」と思い、より手軽に使える糀ソースの使い方を研究し発信しました。
でもなにかが違いました。
当時の私たちはソースに固執してしまっていて、今手元にあるものからもっとお客様に熱狂してもらえるブレイクスルーを見つけようとしていました。
そんなある日、ふと思ったことがありました。
「麹という大好きな素材にフードコスメというコンセプトも見えているならあとはお客様それぞれのライフスタイルに合わせた商品を作ることができればいいんだ。」
じゃあ何を作ろうかとなったときに、まず試したいと思っていたのがグラノーラでした。
人間は合理的なものではなく遺したいものを遺す
経営的にいえば、「世界のシリアル市場は3兆円あって…オートミールが最近流行っていて、その数字は…」みたいな感じになるのかもしれないけど、そうではなく、妻が作ってくれた糀のグラノーラが本当に美味しくて、それを忘れることができなかったからです。
社内では「なんでグラノーラなんすか?ニッチじゃないですか?」みたいな声もありましたが、私は知っています、人間は合理的なものではなく遺したいものを遺すことを。
効率化されていく世の中なので、不必要なものは淘汰されていきますが、京都の金閣寺や奈良の薬師寺はなくなるでしょうか?
きっとなくならないと私は思います。
5年10年という短期でみれば合理的なものが評価され遺るかもしれませんが、時間軸を引き伸ばして100年単位で物事を見ていくと、合理的なものではなく、人の心を魅了し、これから先も遺したいと私たちが思ったものが遺るのです。
経営者として短期的な事業計画を蔑ろにしているわけではありません。
しかし1人のお客さんとしてこの商品を食べたときに「あー、これは美味しい。もっと多くの人に食べてもらわないと。」と思ったその感情を大切にしたかった。
これから全てが順風満帆に進むわけではない中で、最後まで諦めずやり切れるのは頭で理解した数字じゃなくて心が動かされた感動にあると思っているからです。
はじめは手作りから始まった
そんな心が動かされ作り始めたグラノーラですが、いきなり工場で大々的に製造を始めるわけではありません。
商品開発の裏側ってあまり語られないので、その部分についてお話しします。
心を動かされたのが私だけで、世の中から求められていないものを作ってしまってはいけないと思うので…リリースするにあたりまずは本当に世の中で糀グラノーラが求められているのかを確かめるために自分たちで作って販売しようということになりました。
料理研究家さんと私で試作を繰り返し、納得のできる味を作りました。
ベースであるプレーンができたらば、そこにチョコや抹茶といったフレーバーを組み合わせてそれぞれの味わいをつくります。
味ができたあとは、菓子製造許可を持っている小さな工房を借りて、私たち商品開発チーム3人で製造をしました。
(私は商品開発が好きで、会社の代表でありながら商品開発部の長も務め、自ら製造をしています。)
作った100袋を即日販売することができれば量産体制に入ろうということで、先行販売を2021年8月より開始しました。
予想以上の売れ行きもあり、一時は在庫欠品を起こしてしまい、急ピッチで製造をするなども起こりました。
約1ヶ月間で500袋の販売を終えたところで、工場生産をORYZAE MORNINGを作ってくれるところを探すこととしました。
「麹って発酵食品だからうちでは扱えない」や「かなり大きい量の生産になるから生産性が合わないかも」と断られてしまうことも多かったのですが、無事に製造体制を整えることができ販売に至ることができました。
開発における3つのこだわりポイント
①絶対に糀の甘みだけで商品を完成させるという気合い
②1種類からではなく、最初から7種類発売する豊富なラインナップ
③子どもから大人まで楽しめる味わい
今回のORYZAE MORNINGを開発するにあたって、こだわったポイントは3つです。
一つは、絶対に糀の甘みだけで商品を完成させるという気合いです。世の中に糀を使ったグラノーラはありましたが、甘みがどうしても足らず砂糖を加えているものでした。
開発者として、共感することも多く、糀のみでしっかりとした自然の甘さを実現するのは容易なことではありませんでした。
だからこその自信作なので、多くの方に楽しんでいただけることを願っています。
2つ目は、1種類からではなく、最初から7種類という豊富なラインナップで販売を開始したことです。
私たちのようなベンチャーの商品開発では、まず1種類のプレーンで試しに販売をしてそこでしっかりとお客様からの評価を得て、徐々に色々なフレーバーを出していくのが一般的です。
そのことは理解した上で、同時に7種類の販売を開始しました。理由は、食品は飽きるからです。
好きなものを聞かれたときに私は寿司なら毎日食べれるよといいます。なんでそのように言い切れるのかというと、寿司といってもマグロから貝類、軍艦まで幅広くあり、その日の気分に合わせて食べることができるからです。
たとえマグロが大好きな人でも毎日マグロだけとなってしまってはいつかは飽きてしまうと思います。
それと同じようにフードコスメORYZAEのコンセプトや味が気に入っていても毎日プレーンばかりを食べていれば飽きてしまうでしょう。
「今日はアールグレーフレーバーがいいな」とか、「抹茶フレーバーがいいな」とか気分によって変えることのできる楽しみこそが長期的にお客様に愛される商品だと考え、7種類同時発売に至りました。
そして3つ目が子どもから大人まで楽しめる味わいです。先行販売では多くの方にアンケートに回答いただき、回答を参考に商品改良も行ってまいりました。
その中でも「大人のグラノーラですね」という意見と、「子どももおいしいと喜んでくれています」という一見相反する意見の両方が寄せられました。
実はこの意見は私の中では狙っていた部分でもあります。自然派のグラノーラはおしゃれなのもあり、健康志向の大人の女性に気に入っていただけると思っていました。
しかし同時に子どもの健康を考えた朝食やおやつを食べさせてあげたいという両親の気持ちにも寄り添える商品を目指したいと思い、お子さんにもハマってもらえる味わいを意識しました。
もう一つ子どもから大人まで楽しめる味わいには意味があります。
それは私たち小泉家が家族で一緒に食べれる商品をつくりたいという想いです。
ORYZAEシリーズとしてグラノーラのきっかけをくれたのは妻で、妻が付き合っていた大学時代からいつもグラノーラを食べていました。
そんな妻は今妊娠しており、12月に出産予定です。
つまり小泉家は12月以降さらに慌ただしくなるのです。そんな忙しい毎日で一番大切なことは家族が健康で暮らせることだと思います。
だからこそ朝食にORYZAE MORNINGを食べて元気に一日を迎えてほしいという想いがあります。ゆくゆくは子どもにも朝食としてORYZAE MORNINGを食べてもらえる日が来たら、開発者として、社長として、そしてお父さんとして嬉しいなと思います。
今後の展開
最後にORYZAE MORNINGの今後の展開についてです。
ORYZAE MORNINGは今後、EC販売に留まることなく、お店さんにも置いていきたいと思っています。日本の食品のEC化率は3.31%と低く、多くの方に届けるにあたり実店舗への進出は必然となるでしょう。
頑張って共感していただいたお店を増やしていきますので、いい情報がありましたらいつでも連絡ください。
またやっていきたいこととして季節限定フレーバーの販売も行います。春夏秋冬のフレーバーを通しておいしく健康になるに加え、食べることにワクワクしてもらえることを目指します。
そして最終的に目指すのは、世界のシリアル売り場で糀グラノーラとしてORYZAE MORNINGが並ぶ日常です。
元々、日本食といえば味噌や醤油、日本酒など糀がベースになっているものが多くあります。同じ糀食品として日本食にも負けないインパクトをORYZAE MORNINGで出せるように頑張っていきたいです。