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キューバ相手に光った鈴木投手ー山浅捕手バッテリー【中日ドラゴンズ・19日練習試合】

ドラゴンズは19日、キューバと練習試合を行い、2対3で敗れました。

先発は6年目の鈴木博志投手。5㌄を投げ、被安打5の1失点。見事に試合をまとめ、緊張感ある試合を演出しました。

立ち上がりは苦戦

立ち上がりに苦労した鈴木投手。2死三塁から、日本でお馴染みのデスパイネ選手にレフトへタイムリーヒットを浴びました。

ただ、バットを折り、狙い通り詰まらせた中での失点。先制を許したとはいえ、鈴木投手の球威を再認識する素晴らしい球でした。

それ以上にもったいなかったのが、続く打者への四球。2死一塁と場面が変わったところで、5番のドレイク選手に対してストライクが入らず、ピンチを作ってしまいました。

最終的にピンチを抑えることができましたが、少々ばたついた立ち上がりだったという印象を受けました。

フライアウト0

回を追うごとに調子を上げていった鈴木投手。安打を浴びながらも併殺を2つ奪い、ゴロを打たせる投球を見せました。

この日奪ったアウトのうち、フライアウトは0三振は1つ奪いましたが、それ以外は全てゴロアウト。鈴木投手の持ち味が存分に発揮された投球でした。

カットボールの割合が増えてきて

序盤こそカットボールでカウントを取れていませんでしたが、4回からはカットボールをゾーンにしっかりと投げ込んだ鈴木投手。

3回までツーシームを含む速球系の割合は64%でしたが、4・5回は41%。カットボールでストライクを取れることでリズムも生まれ、2㌄連続3者凡退に繋げました

カットボールが決まらないと、相手は速球系1本に絞ってきます。カーブもありますが、この日は早めのカウントで使っただけで、ほぼ速球系とカットボールの組み立てでした。

先発ローテの座を狙っている鈴木投手。4・5回にみせたテンポ良くゴロを打たせる投球を続けることができれば、大いにチャンスがあるとみて良いでしょう。

高卒新人選手とは思えない活躍

鈴木投手をリードしたのは新人の山浅龍之介捕手(聖光学院高)。この日も打撃でアピールしましたが、リードでも光った場面がありました。

3回、2死三塁の場面で打席にはデスパイネ選手。1回に先制を許した場面と同じで、追加点を許したくないところでした。

この場面で山浅捕手が初球に選択したのが、インコースへのツーシーム。前の打席でインコースのツーシームを打たれていたのにも関わらず初球から同じ球を選択しました。

外に逃げるカットボールという選択肢もあったと思いますが、デスパイネ選手に全く動じることなくリードするその姿は、とても高卒新人選手とは思えませんでした。

キューバ相手に光った!

甘くならず、きっちりコースに投げきった鈴木投手もさすがですが、山浅捕手のリードは非常に思い切りが良いと感じました。

同じく3回のサントス選手に対してはしつこくインコースに変化球をみせ、4回のA・マルティネス捕手との対戦ではインコースにツーシームを2球連続で見せた後、外へのカットボールで見逃し三振。

鈴木投手にテンポが生まれたのも、山浅捕手のリードが大きく関わっていることは間違いありません。

5回終了時に交代となりましたが、鈴木投手と山浅捕手の魅力はキューバ相手に十分発揮されました。

鈴木投手は立ち上がりの投球、山浅捕手はどこまで思い切ったプレーが継続することができるのか、今後も注目です。

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