【中日】小笠原慎之介投手VS並木秀尊選手が分岐点? スクイズ前に漂っていた気配とは ~9/11~
◇9月11日 ヤクルト8-1中日(バンテリン)
0-1で迎えた3回表、1死二、三塁。ヤクルト・並木秀尊選手にスクイズを決められ、追加点を奪われました。
続くサンタナ選手に適時打も生まれ、流れは完全にヤクルトペースに。結果、大敗を喫しました。
試合の分岐点の1つとなったスクイズ。その気配は、初回から漂っていました。
並木秀尊選手の第1打席
中日の先発は小笠原慎之介投手。初回、先頭の長岡秀樹選手を1球で三邪に打ち取り、続く打者は並木選手。
1球目は外角に直球が決まり、2球目はやや内寄りのチェンジアップ。並木選手はどちらの球にも手を出すことなく、カウント0-2と追い込みました。
そして3球目。小笠原投手が投じたフォークは完全に外角低めへ外れるボールでしたが、並木選手が反応。中途半端なスイングで空三振に仕留めました。
この打席を見た時、失礼ながら並木選手が安打を放つ姿を想像することができず、小笠原投手の力量が1枚も2枚も上回っていると感じました。
これが、3回に生まれたスクイズへと繋がったと考えています。
スクイズを防げた可能性
1死二、三塁の場面で迎えた並木選手の第2打席。
初球、小笠原投手は低めにチェンジアップを投じ、ボール判定。この時、並木選手のバットは反応していました。
やはり、この日の小笠原投手には合っていない。
そう確信させられたプレーの直後、並木選手がスクイズを敢行しました。
三塁走者は中村悠平捕手。十分に足を警戒しなければいけない場面ではなく、試合序盤ということを考えるとやや意表を突かれた形。
しかし、並木選手の対小笠原投手への対応を考えれば、スクイズという選択肢も浮かび上がってきます。
細心の注意を払っても防げなかった可能性もありますが、これまでの打席結果と内容を考えると、ヤクルト・高津臣吾監督の采配を読み取ることもできました。
小笠原慎之介投手のファインプレー
ただ、失点した中でファインプレーをみせたのは小笠原投手。
並木選手が転がした球を難しい体勢で捕球し、確実に一塁へ送球してアウトを奪いました。
並木選手の足を考えれば、僅かでも隙をみせればアウトを奪えていなかった可能性があるプレー。
もし、小笠原投手のファインプレーがなければ、1死一、三塁で初回に本塁打を打ったサンタナ選手を迎えなければいけませんでした。
1プレーに詰まった駆け引きとファインプレー。結果的に、ヤクルト側に勢いをつけました。
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