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見事な投手戦!夏の甲子園で再戦を【天理・南澤投手VS享栄・東松投手】

 6月5日、愛知県にある刈谷球場で春の甲子園に出場した天理高校と、愛知県の強豪・享栄高校が対戦しました。互いにプロ注目選手を擁したハイレベルな一戦は、1対0で天理高校が勝利しました。夏の甲子園で再戦を期待したい見事な投手戦でした。

享栄が誇る速球派左腕・東松投手

 享栄高校の先発は2年生左腕・東松投手。威力ある速球が武器の左腕で、甲子園常連校の天理打線にどこまで通用するか注目されました。

 1回。先頭打者に二塁打を打たれ、いきなり得点圏に走者を背負います。その後、安打こそ打たれませんでしたが走者を上手く進められ、内野ゴロの間に1点を失います。

 東松投手はまだ2年生。甲子園常連校の打線を抑えるのは難しいか。そう感じましたが、2回から息を吹き返したかのような快投を披露します。

 武器である速球と緩いカーブを魅せ、天理打線を翻弄していく東松投手。内角をガンガン攻め、強気な投球を魅せてくれました。結果的に5回1失点と先発の役割を果たし、甲子園常連校にも十分通用することを証明しました。

天理が誇る変則右腕・南澤投手

 天理高校の先発は春の甲子園で好投したエース・南澤投手。DeNA・三上投手のような投球フォームから、テンポの良い投球で打者を打ち取っていきます。

 この日は1回に2死から安打と死球で満塁のピンチを背負いますがなんとか踏ん張り、リズムにのっていきました。

 回を重ねるごとにボールが低く集まり、キレ味鋭いスライダーで打者から空振りを奪い、持ち味を発揮しました。

 春の甲子園では1回戦で敗れ、悔しい思いをした南澤投手。しかし、持ち味であるテンポの良い投球とスライダーを武器に、安定感ある試合運びを魅せる南澤投手は魅力的です。この日は5回無失点と好投を魅せ、夏に向けて調子が上がってきました。

甲子園で再戦を

 威力ある速球でガンガン押していく享栄・東松投手と、スライダーを軸にテンポ良く打者を打ち取っていく南澤投手。タイプはまるで異なりますが、見事な投手戦を演じました。

 夏までにさらに状態を上げ、甲子園で対戦する姿が実現してほしいと感じます。タイプが違う投手が互いにスコアボードに「0」を刻んでいく。エースの意地とプライドがぶつかる一戦に、高校野球ファンは魅了されること間違いなしです!

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