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【中日ドラゴンズ】練習試合の起用から分かること どうなる?二遊間争い

春季キャンプ中に組まれた練習試合(4試合)が全て終わり、オープン戦へと突入します。

1軍定着を狙う若竜から、中田翔選手や大島洋平選手といった主力が優先的に起用される時期になりました。

ただ、その影響を受けないポジションがあります。二遊間です。

キャンプ前から二遊間は横一線の状態でスタートし、絶対的な主力がいません。

開幕1軍入りを果たすには、オープン戦でのアピールが必須です。

今回は練習試合のスタメン、起用法から立浪監督の構想を考えます。


遊撃手争いは横一線

結論としては、遊撃手は横一線、二塁手はプロ2年目の村松開人選手が半歩抜け出していると考えています。

遊撃手は、育成のロドリゲス選手が彗星の如く現れ、レギュラー争いをさらに盛り上げています。

17日、18日の試合では下位打線ながらスタメン出場を果たし、計6打数2安打と結果を残しました。

期待のドラフト2位ルーキー・津田啓史選手は故障で離脱し、同3位の辻本倫太郎選手は二塁と遊撃で出場。

失策がありながらも、計10打数3安打とこちらも結果を残しています。

ロドリゲス選手は長い手足を生かした守備と打撃、辻本選手はアクロバティックな守備をみせ、互いに持ち味を発揮しています。

ベンチに温めておくことはもったいなく、オープン戦でも熾烈な争いが続きます。

支配下枠との兼ね合い

ただ、気になるのがロドリゲス選手が育成選手だということです。

今季の育成選手は軒並みアピールに成功し、育成3位の尾田剛樹選手、阪神から加入した板山祐太郎選手、復活を目指す岩嵜翔投手など、支配下登録したい選手で溢れています。

現在、支配下選手は65名。残り5枠を有効に使う必要があります。その時のチーム状況によって、補強したいポジションが変わるためです。

オープン戦を10試合ほど戦わなければ、開幕に向けたチームの状況が分かりません。故障者が発生する可能性も0ではないからです。

今季は3月10日の広島戦(マツダ)が、オープン戦10試合目です。遊撃手争いの1つの目安になります。

打撃好調な二塁手候補

二塁手は、村松選手が半歩抜け出していると考えています。

17日のDeNA戦で、守備時に顔面にボールが当たるというアクシデントがありましたが、大事には到らず。

21日の練習試合で復帰すると、早速マルチ安打を記録。計9打数5安打、打率5割5分6厘とレギュラーに近づいています。

福永裕基選手もアピールしています。

二塁だけでなく、一塁、三塁とポジションを変えながら全ての練習試合でスタメン出場しており、立浪監督の期待の高さが伺えます。

ミート力が高く、長打も期待できる万能型野手として13打数4安打、打率3割8厘、2打点と成績を残しました。

ここまでの起用法を考えると

しかし、村松選手と福永選手の起用法を比べると、わずかに村松選手がリードしていると考えます。

福永選手を本気で二遊間に据えるのであれば、固定で二塁起用してもおかしくはありません。

複数のポジションを守れる貴重な武器を持っていることは、チームにとって大きな戦力です。

ただ、いずれは石川昂弥選手が昇格し、中田選手も出場機会を増やしてきます。

自然と福永選手の出番が失われることになり、スタメンから外れる日も出てくることが予想されます。

ここまでの起用を考えると、継続して二塁で出場したという点で、村松選手が半歩抜け出していると考えています。

1つの区切り

二遊間争いの結末は、オープン戦の結果で1つの区切りを迎えます。

村松選手がわずかに抜け出していると思いますが、どの選手もすぐに追い抜くことができるほど、力は拮抗しています。

昨季、自己最多の114試合に出場した龍空選手も、経験値を生かしたプレーでアピールしてくるはずです。

開幕スタメンが全てではありませんが、確固たるレギュラーがいないという弱みである一方、様々な可能性を秘めた強みでもある二遊間。

ひとまず1つの区切りを迎えるため、争いは終盤に突入します。

【参考サイト】


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