音のうつわと繋がりのビジョン(山田浩之個展『細胞分裂』)
今を遡ること八十余年前、かの北大路魯山人は『器は料理の着物』という有名な言葉を書き記しました。今なお語り継がれるこのアフォリズムはその後の陶芸史に絶大なる影響を与え続けています。
しかしながら「うつわ」という物事のあり方についてはまだ多くのことが、あらゆる角度から述べられるべきであり、「料理」に留まらないビジョンも必要となることでしょう。建築しかり「うつわ」という観点から解釈されることによって新たな機能、あるいは覆い隠されていた事実が見えてくることもあるでしょう。
『レスラ