見出し画像

GWソウル旅 後編(安国、漢江、広蔵市場、再び弘大そして延長戦へ)

前編に続きソウル旅の記事です。

3日目は、安国(アングク)へ。韓屋(ハノク)で有名な安国へ。ただ目的は韓屋ではなく、そこにある「ロンドンベーカリーミュージアム」という有名なベーグル屋さん。花より団子とはまさにこのこと。目当てのベーグル屋さんはとにかく混むということなので、朝早く起きて向かうも、到着した時にはすでに200組待ち。5時間くらいはかかるとのこと。妻とここはきっと世界一混むベーグル屋だねと談笑しつつ、韓屋を見て回ることに。

これまでの都会の空気とはまた違って、一気に観光気分になる。

色々見て回るも、ベーグルの待ち組みは、一向に減らず。他に見たいところもなかったので、思い切って、漢江へ行き、ザ・現代ソウルでショッピングをすることにした。
天気がよく気持ちの良い気候の漢江は、若者たちがピクニックを楽しんでいた。

漢江の近くに、ザ・現代ソウルという大きなショッピングモールがある。
デカくてお洒落なビル。

地下に、デザイナーズブランドのお店が立ち並んでいて、前日に聖水で見たお店もあり、もはやここでショッピングをすればよかったのかもしれない。
前日ショッピングをしたのにも関わらず物欲はおさまらないのか、再びショッピングモードになってしまう。気づいた時には、ベーグルの待ち組は10数組になっていて、ベーグルは諦めることとした。無念。

今回の韓国旅行では、市場に行ってみたいと私はリクエストしていた。それならと、妻がユッケストリートのある広蔵市場をチョイスしてくれたので、広蔵市場へユッケを食べに行くことに。
市場は観光客と、現地の人で賑わっていた。ザ・アジアという感じ。

韓国の薄めのビールを片手にユッケを流し込むのは至福すぎた。

屋台で食べた、韓国のおふくろの味的なやつと、行列のできるドーナッツ屋のドーナッツがうますぎた。3日目にしてやっと、異国間を味わうことができた。

4日目、最終日。飛行機が19時半からということだったので、夕方くらいまでホテルを取っていた弘大をプラつくことにした。

ちょっと細い道に入るとストリート感があって、弘大の街が好きになった。僕が街を散策している間にも妻は、おさまることを知らない物欲と闘い続けていた。
時間がいい感じに迫ってきていたので、ショッピングを切り上げて、金浦空港へ行くことにした。

弘大の駅から、空港はおよそ30分くらい。国際線なので1時間半前くらいに空港につけばいいだろうと見越していた。帰り際、妻がお店で見たコンバースをどうしても買っておきたいというので、駅に行く途中でコンバースのスニーカーを購入。それでもなお時間には余裕があった。
駅の改札を入り、空港行きの電車に乗り込んだ。空港までは3駅。1駅目通過。2駅目通過。3駅目通過・・・?ここで異変に気づく。4駅目・・・。あれもしかして違う電車に乗っている・・?
慌ててgoogle mapを開くと、たしかに空港とは違う方向へ電車が動いている。急いで電車の外へ出た。
乗る電車を間違えてしまったが、まだまだ慌てる時間帯ではない。ここから弘大に引き返すのも面倒だし、また電車を間違えたら困るからということで、改札を出てタクシーを呼ぶことにした。
韓国にはカカオタクシーというアプリがあり、アプリから空車のタクシーを呼ぶことができる。本当に現代は便利である。数分もしないうちに、タクシーを捕まえることができた。タクシーの運転手さんは、おじいちゃんだった。優しそうな見た目とは裏腹に運転は荒かった。車線変更が強引で、クラクションが飛び交っていた。怖いな、怖いなと思いながらも、連日のショッピングで疲れ果ていてた私は、空港までの道のりをうたたねしてしまった。

渋滞で道が混んでいたのか空港に着いたのは、出発の40分前。慌ててタクシーを飛び降りて、空港内にある搭乗手続きのカウンターを探した。
空港内を彷徨っている際に、今何時だろ?と携帯で時間を確認しようとした時に、ポケットにあるはずの携帯がないことに気づく。リュック、ポケットあらゆるところを探すが、ないのだ。これはやばい。頭が真っ白になって、「iPhoneを探す」アプリから通知を鳴らしてみる。しかし音は聞こえず。どうやら、タクシーに携帯を置いてきてしまったらしいことが発覚した。これが飛行機の出発30分前のことである。

飛行機の搭乗手続きの時間が迫っているのもあり、航空会社のスタッフの方に、19時までに手続きをしてもらわないと飛行機に乗れませんよと声を掛けられるのだが、それどころではない。携帯がないのだ。
妻にアプリ上に表示されているタクシーの運転手の電話番号に掛けてもらうも繋がらず。航空会社のスタッフの方に事情を説明して、タクシーの運転手に電話をかけてもらう。すると、電話が繋がり、スタッフの方の携帯から「iPhoneを探す」の通知音「テテテンテテン」という音が漏れているのが聞こえる。車内に爆音で通知音が流れているのだ。びっくりさせてごめんという申し訳なさよりも、携帯がタクシー内にあってよかったという気持ちが大きかった。空港に戻ってきてくださいとお伝えしてもらったが、どうやら別の乗客を乗せてしまったらしく戻って来れるのは1時間半後ということ。飛行機は出発してしまう時間だった。いっそ携帯を置いて、日本へ飛び立つことも考えたが、携帯がないとSuicaや電子マネーを使えず、日本に着いてからの帰路も大変だし、その後の生活も困ってしまう。

私は、妻に平謝りし、もともと取っていた飛行機で帰るのは諦め、延泊することに決めた。こうして、韓国ソウル旅は願ってもいないのに延長戦に突入してしまうのだった。


ムムム。