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「本当の自分らしさとは」NPO法人ReMind理事・理学療法士/河合麻美インタビュー

こんにちは!
理学療法士 安田です。

様々な活動をされているセラピストの方から
どんな経験をしてきたのか、
これまでに培ってきた価値観や
仕事に対する想いをインタビューしています。

安田公式LINEはこちら▼
https://lin.ee/QfnxiYf

今回は、NPO法人ReMind代表理事/
リハビリママ&パパの会代表である
理学療法士 河合麻美さんにお話を伺いました!

※本記事は5分〜7分で読めます。
※動画は記事の最後にあります。

河合さんは、25年間赤十字病院で働いていた理学療法士。
一方で、結婚・育児をしながらも働きたい
ママやパパをサポートする
「リハビリママ&パパの会」を10年以上に渡り運営。

理学療法士として関わってきた地域の方々が
互いに支えられる環境づくりをしようと
NPO法人ReMindを設立。

他職種が様々なテーマを持ち寄り、
高齢者の方々とコミュニケーションをとる
「まちの保健室」を作り地域活動にも精力的に取り組む。

昨年にはオンライン健康居酒屋をオープンし、
国や県を超えて多種多様な方々が集まる場となった。

女性理学療法士の中でも幅広く活動されるが、
コンプレックスが多く人前に立つタイプではなかった。

コーチングとの出会いから自己理解の大切さを体感し
自分らしい人生を歩む河合さんの人生とは。

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結婚・出産後も仕事をする?
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23歳で結婚した当時、女性の理学療法士で
ロールモデルとなる人はいなかった。

理学療法士の男女比も女性が少なく、
男性社会の中で鎧をきながら、
男性と対等に頑張らないといけない。

結婚か仕事かを選ばなければいけなかった。

リハ職であるママたちが結婚・出産してからも
リハ職を続けたいと思う人が、
仕事を続けられる社会にしたい
なと思った。

子どもが障害になったから仕事ができなくなった、
結婚したから仕事を辞めなくてはいけないなんて本末転倒。

医療福祉職だからこそできることがたくさんある。

そんなリハビリママやパパを応援したいと

育児中にリハビリ職のママやパパが
相談できる場所、子供を連れて来られる勉強会を
開催するリハビリママ&パパの会を立ち上げた。

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患者の悩みとリハビリ職の課題
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パパ&ママの会を10年ほど運営してきた頃、
病院で高齢者の方々と接している中で感じた課題。

「孤独だから自宅には帰りたくない、
 いつも1人でご飯食べている」
「救急車で運ばれてきて初めて知る体調不良」

急性期で出会ってきた様々な生活背景を持つ患者は
それぞれの課題に向き合っている。

運ばれてきた人も働く人も、生活しているのは「地域」

育児中のリハビリママたちと高齢者、
子供が地域でマッチング出来たらいいな。


高齢者がママたちを支えたり、
育児中のリハビリママが社会を支える環境づくりをしよう。

地域でそれぞれの悩みを相談できるような
「まちの保健室」を作りたい!

それまでリハビリ職は白衣を着て
仕事をすることが当たり前だった。

しかし、
スーツを着て社会に貢献して、
経済を回している人に出会ったことをきっかけに
理学療法士って白衣を着てなくても
社会貢献ができるんだと気づいた。

地域と医療を結ぶ活動と拠点づくりをしよう。
そうしてNPO法人ReMindが設立された。

ReMindはソーシャルファミリー。
自分の子育て相談とか人生相談ができる
誰もが第2の居場所となる環境を
作れたらいいな。

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自分を知ることからはじめよう
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ママパパ会を立ち上げた当初、
双子を出産した後で育児ノイローゼ状態に。

このままでは精神的にも育児ができないと思い、
子育てママコーチングを学びに行った。

自分の基準を大切にする、
他者ではなく、自分にフォーカスすることで

自分が何をしたいか、
自分はどう判断するのか。


人から言われたことではなく自分の考えを
言葉にすることが大切だと気づいた。

自分がちゃんと立っていないと
人を支えることはできない。


武器をたくさん持ったから強くなるわけではなく、
その武器を使いこなす自分が
ちゃんと立っていないと振り回されてしまう。

武器を扱えるような自分になることが大事。

昔から仲間外れが嫌いで、
みんなと仲良くすることを八方美人だとか
悪く言われたこともあった。

盛り上げタイプだけど途中で疲れちゃうことを
中途半端だなと思っていた。

全く自分に自信がなく、
コンプレックスばかり抱えていた。

そんな私が自分の素質を知ることで、
それが自分の資質だから、それでいいんだなって
受け止められて
とても気持ちが楽になった。

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河合さんからメッセージ
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23歳で結婚して24歳で子供を出産しました。
臨床経験もほとんどない状態で、
仕事と結婚の両立をしなければならないのに
どちらも中途半端になってしまい、
常に自分が未完成に感じていました。

その時の自分がかけて欲しかった言葉は

今のままで
十分頑張ってるから、
大丈夫だよ。

自分がこんなことしたい、
頑張っている子達に、
自分がちゃんと走っていたら
そのまま行っていいんだよって伝えたい。

育児をしていると時間がないとかじゃなくて、
ちゃんと子供と向き合っていれば子供は育つし、
私は逆に子供に支えてもらっている。

だからやりたいことを諦めずに、
どんどん発信してみんなを巻き込んで
頑張って欲しいなと思う。

仕事を辞めるか悩んでいる方に
もう一度考えてみて欲しい。

私は
理学療法士って仕事が
大好き。


地味なんだけど、すごく好き。
一人一人の患者さんにも色んな人生があって、
その人生の1ページに関われるってすごい仕事。

体が悪くなったり、リハビリを受けた時に、
こんな人とリハビリをして、
こんなふうに身体がよくなったよと思ってくれる。

そんなふうに人生に関われる仕事って
とても素敵だし、
良くも悪くもその人の人生に
重大な役目を持つからこそ
責任のある仕事だと思う。

その人たちが頑張っているからこそ、
自分も頑張ろらないといけないね。

患者さんが教えてくれたこと
それは

最期に持っていけるのは
モノではなく「人との縁」


自分を支えてくれる人たちがいるかどうか、
お互いが支え合って生きている。
生き方ってそういうことだと思う。

自分を知り、ありのままの自分を受け入れる
大切さを教えていただきました。

大切なひとを大切にするためには、
まず自分を大切にすること。

自分らしさに正解はないんですね。
ついついネガティブに発言しがちな私も
こんな自分でいいんだなあと思うと
まあ、いっか!なんて思えてしまいます。

どんな人と出会い、
どんな人生を歩むのか。

あなたはどんな生き方をしたいですか?

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<河合麻美>

◆NPO法人ReMind HP
https://nporemind.org

◆リハビリママ&パパの会
https://ptmama2008.jimdofree.com

◆河合麻美Facebook
https://www.facebook.com/mami.kawai.1690


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