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【他の人よりチョット詳しくなれる】資質・能力を評価するフィンランドの教育


「資質・能力(コンピテンシー)の定義と育成」


世界中の国で取り組まれていることですね!





資質・能力やコンピテンシーとは何か?


主体的・対話的で深い学び


生きる力


キー・コンピテンシー


21世紀型スキル



といった具合で定義は様々ありますよね!


では、




どうやって育成するのか?


教科横断的なプロジェクト型の学習


個別最適化した学びを提供する



といった具合で、これもまた様々ありますね!





それではです。



どうやって資質・能力やコンピテンシーが育成されたと判断や測定するのか?


結論からいうと、


私の知識の範囲でハッキリとはわかりません!


パフォーマンス評価?


ルーブリックによる評価?


これまた様々な理論や仕組みが提唱されていますが


そんな小手先のものでは不十分です!






それから、



どれがいいのかなぜいいのか


どうもハッキリしません…


日本では未だ、テストをして、その点数で評価をする


という流れを断ち切れていないのではないでしょうか?




でも、


テストで評価する時代は終わっていますよね!


だってテストじゃ資質・能力は測りきれないのですから!




ということで、今回はフィンランドのNCCから、



資質・能力、コンピテンシーをどう評価するのか


ヒントを得ようではありませんか!





NCCにおける評価の位置づけ


NCCでは


TCの概念の導入




ローカルレベルのカリキュラム学校レベルのカリキュラムの実施





授業形態の多様化(また今度チョットだけ詳しく紹介します)



といったような、現代でも先進的な取り組みがなされています。


ということは、同時に、評価の目的や実施も変化しますよね!




では、NCCではどのように評価を位置づけているのでしょう?



フィンランドの基礎教育法における児童生徒に対する評価の目的は、


学習を導き、奨励し、児童生徒の自己評価能力を養うこと


だそうです。


この法に則り、NCCでは、


児童生徒の学習を促進する評価に重点


が置かれています。


さらに、学校では、


児童生徒の全体的な発達と学習を支援するために、


教師からのフィードバックを重視する


のだそうです!




学校における評価の特徴


NCCによると、学校での評価の特徴は次の6点にあるそうです!



• 児童生徒たちが最善を尽くすことを促す、支えとなる雰囲気


• 児童生徒の参加を促進する、対話的かつ相互作用的方法


• 児童生徒の学習過程における理解を支援し、学習過程全体を通して児童生徒の進捗を可視化すること


• 公平で倫理的な評価


• 多様な評価


• 評価によって得られた情報を活用し、指導やその他の学校の活動を計画する




パッと読んでみるだけでは、「そりゃそうでしょう!」と思える内容ですよね〜。



これらの6点を総括すると、


NCCにおける評価とは、


教師による一方的な評価ではなく


教師と児童生徒の相互作用によって実施される


と捉えることができそうです。




また、NCCによると、評価というものは、


児童生徒を対象として実施する


だけではない!


教師にとって、自分の仕事を振り返る手段!


児童生徒の潜在的なニーズを特定して指導に役立たせる!


ということも意味するそうです。



さらに!


学校は評価方法を含め、評価に関することは、


家庭と協働して児童生徒の情報を交換する


という規則もあるそうです!




評価の留意点


フィンランドの学校での評価は、児童生徒の気質や特性を考慮して実施されます。


ただし、留意点として、


児童生徒の達成度の比較


人格に焦点を当てた評価


は絶対に行わない!





ちなみに「習熟度別クラス」は差別にあたるといった話も聞いたことがあります。




まとめ


いやぁ


改めてコンピテンシーベースのカリキュラムやら個別最適化やら


そういった潮流に乗るだけの日本はまだ浅いのだろうなぁと感じざるを得ませんね…


私の推測ですが、このような教育を実現するには、


ボトムアップ信頼のあるカリキュラム編成や学校運営がキーなのでは!?


と思います。


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