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システムを導入するとは?#5

生産管理システムについて学習しました。しかし次はシステムはどのように導入するのか?と言う疑問が湧きましたので、システム導入について学んで行きます。

参考図書

第5章 リスク管理で大切なこと
~ベンダ側のリスクの引き出し方~

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第5章の読み方

第3章で、ベンダ側のプロジェクト管理の中でもリスク管理が重要であると説明。
良いベンダは組織としてリスク管理プロセスを持って、ユーザーサイド、自社サイドいずれのリスク管理もできる
・どんなにレベルの高いベンダを選定しても、プロジェクトにおいては予測していなかった事態が次々に発生する
・ベンダが実施するリスク管理には盲点を存在する。それは「ベンダ側だけが抱え込むリスク」
ベンダ側だけが抱え込むリスクへの対処は危険の兆候を検知した段階で、発注者に共有し対策を立てること

引用:システムを「外注」するときに読む本 ISBN 978-4-478-06579-2  P230~233参照

第5章のまとめ

<プロジェクトのリスクを的確に把握するポイント>
・ベンダにリスクを開示させるためには発注者側は真摯に聞く姿勢を忘れない
ベンダのリスクもプロジェクトのリスクと同じように発注者側が知るべきことと認識する
ベンダのリスクは発注者側から引き出す
・定量的なプロジェクト状況やスキル評価、工数の妥当性のほか、プロジェクトに合わせて設定した評価軸でベンダのリスクを評価する

引用:システムを「外注」するときに読む本 ISBN 978-4-478-06579-2  P270参照

<5-1>システム開発はアタリ/ハズレで勝負が決まるバクチか?

・経営者はいつもバクチにも似た経営判断の連続であり、ITシステム導入のように利益を生み出しにくいものは特に慎重になる。どうしてもバクチになるとしても少しでも勝率を上げたい
ベンダがハズレでも、発注者として何かできる改善点はないか、と考える必要がある

引用:システムを「外注」するときに読む本 ISBN 978-4-478-06579-2  P235~240参照

<5-1 所感>
経営判断は答えがありません。良く言われるVUCAの時代においては、より答えのなさ(前例がない)は顕著で一瞬の迷いが遅れに繋がります。
日々多くの情報をインプットし、自分の見解を持つ(アウトプット)する事が重要です。

<5-2>エンジニアが突然抜けてしまうことがある理由

・技術的なコアメンバーを失ったプロジェクトは、いくらその他のエンジニアやプロジェクトマネージャーが努力しても成功させるのは難しい

引用:システムを「外注」するときに読む本 ISBN 978-4-478-06579-2  P240~243参照

<5-2 所感>
できる人に業務が集中する。これはシステムベンダに限らず全てにおいて同じです。
だいたい社内の大きなプロジェクトにはいつも決まった人が居て、いくつプロジェクト持っているのか?と疑問に思う事もあります。
これもまた発注者側のプロジェクトが回らない理由かもしれません。

<5-3>アメリカにあって日本にない一番大切な考え方

アメリカでは「ベンダのリスクもユーザーと共有すべき」という考えが一般的
・発注者側はベンダ側のリスクを「それはそちらの問題であり、こちらはお金を払っている」と考える事が多い

引用:システムを「外注」するときに読む本 ISBN 978-4-478-06579-2  P252~256参照

<5-3 所感>
このマインドの差はなんなんのでしょうか。私も以前アメリカへ出張に行くとIT Guyが登場し、システム関連の話が日本では考えられないスピードで進んだ事があります。とても大きな衝撃を受けましたが、ITを軽視していない様な印象でした。
日本が軽視しているわけではないのですが、業務をちゃんとできる人、技術力の高い人を認める風潮はありますがIT技術に詳しい人はそれと比較すると評価が低い様に感じます。(あくまで私見)

<5-4>発注者側からリスクを引っ張り出すメリット

一度でも自社内のリスクを突き放されたベンダは、この発注者は相談に応じてくれない、と感じリスク開示を躊躇する様になる
・ITベンダは初めて使う技術も多く、ユーザー側の業務も知らない中でプロジェクトを進めるため危険がつきまとう
・ユーザーの協力や妥協がなければうまく行かないことも多い
ベンダのリスクを抽出する仕組みを発注者側の内部に作る必要がある

引用:システムを「外注」するときに読む本 ISBN 978-4-478-06579-2  P257~261参照

<5-4 所感>
ベンダのリスクを抽出する仕組みを発注者側が持つ、と言う考え方は目から鱗でした。
非常に重要な考え方です。気合い入れて参考資料を作成しダウンロード出来る様にしました‼︎
是非目を通してみてください。

<Appendix:参考資料>


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