見出し画像

お金について考える#2_お金に関する身近なトピック

最近また話題になることの多い「貯蓄から投資へ」というスローガン
2015年から始まっていますが、未だに投資が日本に浸透していないのでしょう。
理由は簡単で、

お金と投資について誰も教えてくれないからです

自分で勉強しろよ、っていう人もいるかもしれませんが、なかなか何から勉強してよいか分からない人も多いと思います。

私はFPを目指しているわけでなくもなく、最低限の知識を身につけたいと思いたくさんの本を読みましたが、その中でも

これだけ読んでおけば十分という2冊

を紹介したいと思います。
まだ投資していない方も少しずつでもやってみることをお勧めします。
ド素人だった私の今の感想は

こんなに増えるのか!貯金だけだと無理だな

ってことです。
この先に何があるか分かりませんが、長期・分散の投資信託なのでそんなにリスクはないと信じてはいます。

まずはお金と投資、そしてお金にまつわる色々な知識を知ることは全く損ではありませんので、是非興味があれば見てみてください。
文字数:約2,900

参考図書

第4章 保険

保険とはリスクに備えた助け合いのシステム(自己責任においてリスクに備えるのが貯蓄)
・参加する人数が集まれば集まるほど、破綻しにくい保険を作ることができる
・保険は払ったお金が必ず返ってくるものではない
・損害保険はイギリスが発祥で、損害保険は元々船が沈むリスクに備えることから始まった
損害保険の発祥以来、リスクに備える仕組みが整備されてきたことで、大きなリスクを取ることができるようになり、リスクに挑戦できるようになった
・年金は長生きするリスクに備えた保険

知らないと損する 池上彰のお金の学校
ISBN978-4-02-273417-4
P122〜P136

第5章 税金

税金とは、人間が集団生活を営む中で集団での危機対策にかかる費用(=集団みんなの利益になるもの)をみんなで少しずつ負担することから始まった
・コミュニティが税金によって運営されるようになると「税金を集めるプロ」が生まれる。払いたくないという人から徴収したり、払いすぎた人に返金したりする仕事が必要になる
・さらに集めた税金をどう使うかを決めるプロも生まれる本来その使い道もコミュニティで話し合うべきだが規模が大きくなると、全員が話し合いに参加するのは難しくなる
・住民の中から代表者を選んで使い方を決めてもらうようになり、それが政治家
税金の決定によって国の形が決まる(京都の道路に面した長さ→細長い家屋、ヨーロッパのある地域は窓の大きさ→窓の小さい家、オスマン帝国は木に税金→伐採→砂漠化につながった)
・税金が決める国形には大きな政府と小さな政府がある
簡単に言い換えればプロの自警団をたくさん雇うのか(大きな政府)、最小限にしておくのか(小さな政府)
・大きな政府にして公共サービスを充実すれば税金が高くなり、小さな政府にすれば税金は減るが公共サービスは手薄になるので、どこが一番良いバランスかを自分たちで決めていくしかない

◼️直接税と間接税
・直接税は、所得税や法人税など収入のあった人が直接税務署に納める税金
・間接税は、消費税など税金を負担する人と税金を納める人が違う税金
直接税と間接税の比率を直間比率と呼び、この直間比率によって国の形が変わってくる
直接税が多い場合、景気が悪化すると一気に税収が減る、一方でお金をたくさん稼ぐ人からたくさんの税金を取って公共サービスに充てるので所得の再分配につながる
間接税が多い場合、所得の大小に依らず同じ税率が課せられるので景気に左右されにくい
・所得税とは所得にかかる税金、ただし所得と収入は違う
・お金を稼ぐには経費がかかるので、収入額から経費を差し引いたものが所得
・所得税は、個人の所得にかかるが、同じ所得でも扶養家族の人数によって納税額が変わる、このように所得から、その人が置かれている状況によって納税額を差し引くことは控除という
・源泉徴収とは、会社が社員の所得税をまとめて払ってくれる制度(1940年に戦費を集めるためにドイツの徴税法を真似たことから始まった)

知らないと損する 池上彰のお金の学校
ISBN978-4-02-273417-4
P138〜P164

第6章 ニュースの中のお金

※今回の参考図書は2011年出版なため、当時のニュースに対する説明
◼️円高、円安
・世界中を見渡せばドル、ユーロ、円以外にも通貨はあるが、これらは大量に出回っている
大量に出回っているので、売り買いの自由度が高い、それ以外の通貨は売りたいと思った時に売れないというリスクがあるため、多額のお金を動かす場合には世界三大通貨への投資となる
(11年当時はドルもユーロもダメとなり円買いが集中し、円高となっていた)
・11年当時に円高に拍車をかけた要因がデフレ
デフレはモノの値段が下がる=お金の価値が上がるので、資金をお金で持っておくと購買力があがる
・震災後に円高になったのは、ヘッジファンドは「保険会社は支払いが大量に発生する、そのために海外で運用している資産を売って円に変える」と予想し、円を買った
・これは海外に資産を多く持つ先進国特有の動きで、そうでなければほぼ確実に暴落する

◼️GDP(Gross Domestic Product)
GDPはそれぞれの生産工程で付け加えられた付加価値を足して算出する
・GDPの前にGNP(Gross National Product:国民総生産)を使っていたが、国際化が進む中で海外工場の生産分が加算されたり、海外の日本工場で日本人従業員が働いていても加算されないなど実態に合わなくなり、GDP(国内総生産)に変わった
もう一つ重要な経済指標に「潜在成長率」がある、これはさまざまな産業がフルに生産した場合にどのくらい成長するかという数字
・GDPが潜在成長率を上回れば景気が良い、下回れば景気が悪いとなる

◼️デフレとインフレ
デフレはモノの値段が下がる=お金の価値が上がる
お金を使わずに持っていれば価値が上がるため、消費が落ち込む
インフレはモノの値段が上がる=お金の価値が下がる
お金の価値がどんどん下がるので需要が増える
・額面上に金利は◯%と記載されているのが名目金利、モノの価値が上がったり下がったりして決まるのが実質金利

知らないと損する 池上彰のお金の学校
ISBN978-4-02-273417-4
P166〜P195

<所感>

最近はFRBの急速な値上げ、日銀の相変わらず低い金利と金利差がどんどん広くなり円安のニュースが多いです。
物価も円安や資源高の影響で上がってきています。国内のニュースではインフレと報じる事が少ないので、経済成長に伴う良いインフレではないのでしょう。

身近なニュースや生活にも、円安、インフレ、増税などお金にまつわる情報は溢れています。

たった一冊の本を読むだけでニュースの見方も変わってしまうのですから、読書は重要だと再認識です。
次回は別の本に変えて、家計で工夫してお金を増やす方法についてまとめていきます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?