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【高校野球】クーリングタイムを考える

高校野球も地方大会は終わり、甲子園大会が近づいてきました。
我が母校も久しぶりの勝ち星を記録しました。

とはいえ避けられないのが、この暑さです。あまりにも暑すぎて、母校の試合を観に行くかと誘われましたが、断念しました。今の時代は「バーチャル高校野球」なんていうものがありますからね。

そして、今年からは5回終了後に10分間の「クーリングタイム」が導入されました。果たしてどうなのか、様々な角度から検証していきたいと思います。

まず、サッカーと野球の大きな違いは、試合の経過にあります。時間が来れば終わるサッカーと、イニングを消化しないと終わらない野球。ただ、野球にサッカーの「ハーフタイム」はありません。
ただ、今回のクーリングタイムによって、インターバルのような感じになりました。間延びする、と言った方が正しいかもしれません。
野球は流れのスポーツです。この流れが変わってしまう可能性があるのが、今回導入されたクーリングタイムです。

導入するメリット

①選手及び審判団の休憩
日陰で休むと体は幾分か楽になります。そういう意味では大きいと思います。しっかりミーティングをやることも可能です。
②グラウンド整備をしっかりできる
5回終了時にグラウンド整備をします。従来までなら、ある程度のスピード感も求められました。そうなると、どこか雑になるところが出てきます。それはケガにつながります。今年から10分間の間があるので、ゆっくり丁寧にグラウンド整備を行うことが出来ます。

導入するデメリット

①応援団の対策にはならない
スタンドの暑さは尋常ではありません。実際、屋根があるところには観客が集まっています。この他にも吹奏楽部・チア部・応援部・一般生徒がいます。学校関係者席が設けられてはいますが、そこから出て日陰に行くことは不可能に近いのではないかと思います。ですから、応援団の対策も急務であると考えます。
②試合時間が延びる
高校野球は2時間、30分空いて次の試合、というように予定が組まれています。しかし、それではいけないのです。少なくとも2時間10分の試合時間を見積もらなければいけません。致し方ないのですが、ここは一つの欠点ではないでしょうか。

クーリングタイムの改善策

5回終了時ではなく、3回・6回終了時に各5分ずつ
10分も間があるから間延びするわけで、5分くらいだったらいいと思います。従来の5回に加え、3回・6回にもインターバルという形で、導入するのがいいのではないかと思います。実際、ネット上に同様の意見が散見されました。

夏の高校野球はおそらく、誰かが死ぬまで、だましだましの対策でやっていくでしょう。というか、そうするしかないというのが、結論です。夏の大会を辞めるという決断は簡単です。しかし、もはや「甲子園」は夏の季語になっています。そんなものを簡単に無くせるかと言えば、無理です。高校野球は高校球児だけのものではありません。応援する人の人生もあるわけです。この辺りをわきまえて議論する必要があるかと思います。ただ、暑さがしんどくなってきているのも事実です。どのようなやり方ならば、選手も保護者も応援団も安全に高校野球に携わることが出来るのか、考えていかなければなりません。こればかりは大人が先頭に立って、知恵を出していかなければならない責務だと考えます。

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