見出し画像

COLOR-SKOPAR 50mm F2.2がとても良かった

COLOR-SKOPAR 50mm F2.2がマストなレンズでした。

小型軽量で開放2.2、安定した写りと、今どき流行りの「でかい、明るい、写りすぎるくらい写る」とは正反対のレンズ。
そのせいかいまいちレビューを見かけません。

なのでnoteを書きました。
特徴と作例を見ていきましょう。

1:軽量コンパクト

全長30mm、重さ135g!
驚異的です。M10-Rにつけるとこのサイズ感。

小型のカメラにつければどこにでも持ちだせます。
M型ライカやLUMIX S9などにつけるにはベストバランスではないでしょうか。

2:安定の写り

写りは非常に安定しています。
これについては論より証拠、作例を見ていきましょう。
ボディはすべてLeica M10-Rです。

被写界深度はかなり浅め。
看板がボケているのがわかると思います。

色ノリはさすがに現行レンズですね。
ただ、過剰な派手さはありません。むしろ控えめかもしれない。

陽射しが強すぎてモヤっています。
それでもきっちり写るのはさすが。

同じ状況にて。
青と緑の落ちついた色が印象的です。

暗部の描写がとても良い。

アンダーで撮ると素晴らしいです。
M010-Rの特性もあるでしょうが、こういう絵作りは好きですね。

現代のレンズらしく解像度、コントラストともに良好、かつ描写はややクラシカル。
これはおそらく、非球面レンズを使っていないことによります。
公式ページのレンズ構成図をみるとわかりますね。

ボケがざわつきやすい反面、現行レンズ特有のギシギシした感じがないのはこのためでしょう。
「よく写るけど、必要以上には写らない」レンズの印象です。
私見ではApoではない方のSummicronに近い。

「現行レンズは鋭すぎるんだよな」というタイプ(私です)にはとても良いのではないでしょうか。
Mマウント対応の50mmはたくさんありますが、有力な選択肢と思います。

3:お手頃価格

この性能で定価は税込み8万円代、実売6万円代!
バーゲンプライスです。

MFだから、と言われますが距離計連動でこれですよ。
びっくりする。

フィルター径や外装など、他のCOLOR-SKOPARと共通なのもいいですね。
コストダウンのためなのでしょうが、統一感があります。

4:総評

買いです。
個人的には久々に、手放しでおすすめできると言っていい。

「造りの良さを楽しむ」
「とろっとろのボケが素敵」

とかそういうレンズではない。

  • コンパクトで

  • 信頼感があって

  • 安定してよく写る

  • しかも必要以上には写らない

という、職人的なレンズです。

質実剛健ともちょっと違う。
開放近くでは面白みがあり、わずかな収差が湿度を感じさせてくれます。

コシナの50mmだとHELIAR classic 50mm F1.5がかなりオールドに振っていますが、あれに比べるとはっきり現代的ですね

かといってAPO-LANTHAR 50mm F2 Asphericalほどクールでもない。

非常にバランスのとれたレンズといっていいでしょう。

個人的には距離計連動でのピント精度が驚きでした。
バシバシ合う。びっくりするレベルで合う。
現行レンズの強みですね。
オールドの場合、よほどオーバーホールがしっかりしていないとこうはならない。
この意味でもおすすめできます。

価格を考えると超お買い得と言っていいんじゃないかな。
気になる人はぜひチェックしてみてください。

では、本日はこのあたりで。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?