いちいち可愛い。いちいち美しい。愛と癒しの島・マウイ島の景色。

マウイ島は上から見ると女性が横を向いている形をしている。だからなのか、この島の特徴は女性性のエネルギーが強いということだ。愛とか、癒しとか、芸術性とか、平和とか、なんかこう、ふんわりした感じなのだ。
ハワイ島の男性的な力強さ、パワフルさ、強さに比べると正反対の印象を受ける。

しっとりとした東側の森林地帯もあれば、ドライで天気のいい西側のビーチもある。かわいらしい街もあれば、自然いっぱいの景色も広がる。島自体の大きさも程よい大きさで、とにかくバランスがとてもいい島なのだ。

マウイ島の最高峰、3055ｍのハレアカラ山は「太陽の家」という意味。
朝のすがすがしいご来光、東京の山手線がすっぽりと入ってしまうくらいの大きなクレーターの迫力、雲の上から雲海に沈んでいく夕日、これでもか、といわんばかりに天空に広がる星のきらめき……マウイ島では絶対に行くべき場所のひとつだし、こんなすごい景色を見ていると人間のちっぽけさを感じる。この景色に魅了されたり、勇気をもらったり、癒されたり、運命が変わる人も多いという。

マウイ島の聖地のひとつであり、カメハメハ大王がマウイ島を占拠した時、最終決戦の場所となったイアオ渓谷。
ここにあるイアオ・ニードルと呼ばれる山は「針」のように細長く屹立している。ハワイの神様の男根だとして、古代から崇められていた聖なる山。

西マウイ山脈に降った雨が清らかな川の清流となって、浄化のエネルギーを与えてくれる。浄化力の強い川での水遊びも最高に気持ちいい。
迫りくる山の迫力もまたものすごいパワーを感じる。

西マウイはどこまでも続く絶景に目を見張る。
青い空、輝く海……見ているだけで気分がスーッとしてくる。
季節にもよるが、おそらくハワイ諸島で一番高く潮を吹くブローホール、
そして女子に大人気のハートの形に自然に開いた溶岩流の岩など、頭を空っぽにしてハートで感じる。それだけでとっても気持ちがいいエリアだ。

途中のカハクロア村で食べるバナナブレッドも絶品。
空気がおいしく、景色がいいとなんでも幸せに感じる。
こんなにのんびりしててもいいんだ、と日本の慌ただしさが嘘のように、心穏やかな時間が流れる。そんな場所だ。

マウイ島の東側は雨がよく降る森林地帯。それゆえハナへの道のりは滝がいっぱいだ。いくつもある滝は全部は見きれない。気持ちのいいスポットをピックアップして、ここが入口？と知る人ぞ知る小道を歩いて滝を見に行ったり、川で遊んだり。まさに「美しい緑と水のコラボレーション」といっても過言ではない。
小さな町だけどほのぼのとしたハワイらしさを感じられるハナの町が有名。何もしない贅沢、自然との一体感を感じられる素敵な場所だ。

もちろん海だってめちゃくちゃ気持ちがいい。
マウイ島では珍しい黒砂の海岸、伝説が残る洞窟、ハワイ最大のヘイアウが現存している植物園など、１日じゃ見きれないほどに見どころ満載。

なんだか子供の頃のようなドキドキとワクワクが胸を交差する。
やっぱり緑と水って人には欠かせないものなんだ、って実感する。
一日かけて森林浴しながら、マイナスイオンをたっぷり吸収。
帰る頃には気持ちすっきり、体も心も魂もきれいになった気分になる。

ハレアカラ山は山頂ばかりが素晴らしいのではない。実はハレアカラ山の裏側にも素晴らしい景色が広がる。この景色の圧倒感、素晴らしさ、スケールの大きな「自然美」は言葉で言い表すことができない。写真でもすべてを伝えられないもどかしさが残る。とにかくこの地に立って欲しい。心で感じて欲しい。この景色の素晴らしさ、風、太陽の光、空気感すべては一生あなたの記憶に残る景色だと信じている。

ハレアカラの裏側にあるキパフルには、「オヘオの７つの聖なる滝壺」と呼ばれる聖地があったり、竹林を歩いて壮大な滝を見に行ったり、途中にあるでっかいバニアンツリーで遊んだり、変幻自在にさまざまな景色を「これでもか！」といわんばかりに見せてくれる素晴らしいトレイルがある。
自然を満喫してエネルギーチャージできる、ハレアカラ国立公園の一部だ。

「Maui Nō Ka 'Oi（マウイ・ノ・カ・オイ）」という言葉がある。「マウイは最高！」という意味だが、本当にこの島は最高だ。ほかの島が良くないわけじゃない。ただバランス良くすべてが整っていて、気持ちがいい。
本当に母親のような深い愛情で包んでくれる、そんな感じのする島なのだ。
夕日も、虹も、この島はとっても色彩が豊か。いちいち可愛く、いちいち美しい、ただいるだけで幸せになる、そんな女性的なエネルギーを持った島なのだ。私には女性性のエネルギーが足りないと感じたら、あるいは人のことばかりで自分に愛を向けてなかったなと感じたら、ぜひ訪れて欲しいハワイの島、それが愛と癒しの島・マウイ島なのです。