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言葉。知恵。共感。価値。

人の話や書いた言葉を読んでいて最近顕著に思うことがある。
深く心に入ってくる言葉もあれば、ただ車内から外を眺めるように、通り過ぎていくだけの言葉がある。
人はきっと言葉を受け取っているのではない。その言葉に宿っている波動を受け取っているのだ。話す言葉であれ、書かれたものであれ、そこには必ず発信者のエネルギーが乗っかっている。

立派な知識をシェアするのはとてもいいことだけど、結局それは人の心を揺さぶることはない。
体験をシェアするのはとても役立つことだけど、それも人を動かすまでのエネルギーには発展しない。
知識と体験。このふたつが合わさって「知恵」となった時に、初めて人の心は動かされ、行動へと結びつくきっかけになるのではないだろうか。

知識が先でも、体験が先でも、それはどちらでも構わない。
とにかくその人の中でしっかりと腑に落ちた時に、それは知恵に変わり、自分の発信する言葉にエネルギーがしっかりと宿り、人の心にしみこんでいくものなのではないだろうか。

間違って解釈して欲しくないのだが、知識や体験をシェアすることを否定しているわけではない。もちろんそれを欲している人たちに貢献していることになることだから素晴らしいことだ。
でもそのふたつが合わさることで、もっと相手の心を揺り動かし、行動へと促すエネルギーへと変換されるということだ。

どんなに美味しいものを「知識」として知っていたとしても、それを食べて感動した「経験」がなくては、それを人に伝えた時に伝わるエネルギーが違うということだ。

共感とは、知識+体験=知恵を共有することだ。その人の中に同じような出来事があり、それによって学んだことがあり、「肚落ちしてわかる」ことによって共感が生まれるのだ。

これからの時代は、この「共感」によって人と人とが繋がっていく。
つまりは知識だけでもダメ、体験だけでもダメ。それを知恵に変えてシェアすることがとても大事なことなのだと思う。
知識も必要だし、体験も必要。知ること、動くこと。
そこにはそれ相当の痛みが伴うこともあるかも知れない。
それでも自分が得た知恵は一生に宝物になるし、これからの時代はそれが豊かさへと価値転換していく。

人は誰もがオリジナルの人生を生きている。
生きることそのものが、あなたの価値であり、財産だ。

私は何も持ってない、私は人に誇れるものがない、私は……、と人と比べて下げてしまう人がいる。
何もない人なんてひとりもいない。生きている以上、さまざまな体験をするし、感情も動くし、好きな知識は積極的に取り入れようとする。
積極的な人もいれば、消極的な人もいる。ひとりが好きな人がいれば、大勢の中が好きな人もいる。優劣とか善悪なんて、ひとつもないのだ。
生まれたての赤ちゃんだって、笑顔ひとつで人の心を優しく柔らかくしてくれる。

受け取った情報を体験に変えてシェアする時代。
豊かさに対する価値観が変容していく時代。
あなたの価値はあなたの生き様そのものなのです。

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