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「自信を持つ」とは?

目で見えるものがすべてじゃない。
むしろ目で見えない世界のほうがはるかに大きいし、本物だ。
小さな子どもの頃、私は理由もなく漠然とそんなことを信じていた。
寝る時は必ず手を合わせてお祈りをして寝る子だった。
目をギュッと閉じると瞼の裏に違う世界の映像が幾何学模様で現れる。
私はその世界が大好きだった。

自分の世界に籠っている時、私はわたしと繋がっている感じがした。
安心感に包まれて、何でもできる感じがした。

時が経ち、大人になった。私は目をギュッと閉じてもかつての幾何学模様の世界にはたどり着けなくなっていた。祈ることも忘れ、何かが欠落している感覚、分離している感覚が常にあった。いつもどこか不安だった。

自信を持つとはどういうことだろう?
大人になって何が変わったのかと言えば、自信を失った、と言えると思う。
そもそも自信って何かと問われれば、自分を受け入れる力だと思う。
自分の価値や能力を信ずること、自分を信頼する心のあり方だ。

私はきっと大人になるにつれて自信の持ち方を間違ってしまったのだと思う。でもきっとそれは私だけじゃない。多くの人たちが自信の持ち方を忘れてしまっているか、勘違いしたまま修整できないでいるのだと思う。

「自分は信頼するに値しない人間だ」
このビリーフ(信念、価値観)を自分に持ってしまっている人は多いのではないだろうか。
他人は言葉では簡単に言う。
「もっと自信持てばいいのに」「自信持ちなよ」
簡単にできるならやってるよ、わかってるよ……でもできないんだ、と心の中で呟く自分がいる。

大人になるにつれ、私たちは社会が決めた「正解」を目指して生きてきた。
「これが正しい」「こうあるべきだ」「これが常識だ」「こうしなさい」
社会や自分以外の他者のモノサシを基準にして「正解」を目指して生きてきた長い大人への階段があった。
そのモノサシに合っていることが他者からの承認をもらえたから、他者の承認をもらえてはじめて自分の中に自信が芽生えるように洗脳され続けてきたのだ。

信頼の基軸が自分の外にある。そんな環境の中で長年生きていたのだ。
でも本来の自信というのは、自分の内側から湧き上がってくるものだ。
自分自身との一体感、自我の自分を常に見ていてくれている高い次元の自分、人生の地図を持っているハイヤーセルフとの一体感こそが本来の自信に繋がるはずなのに、それを忘れてしまい、外の世界の承認によって自信を得るという大きな勘違いをずっとしているのだ。

自分の価値は自分が決めていい。あなたがワクワクすること、好きなこと、気持ちいいこと、それに従ってエネルギーを放っていればそれが一番自分らしく輝いている。その自分こそ、本来の自信、のある状態なのだ。

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自分を信頼できずに自信のない自分を誰が信頼してくれるだろう?
洗脳を自分で解いていくしかない。意識を浄化していくしかない。
それがまさに今、求められている意識改革なのだと思う。

過去がこうだから、今がこうだから、未来も……と人は過去⇒現在⇒未来という時間軸で考えてしまう。それこそが時間のトリックだ。そもそも時間なんて言うものは存在しない。時計という時を刻む装置が時間の概念を人間の脳に作り上げているだけの話である。
あるのは「今この瞬間」だけ。無限の可能性という今この瞬間が絶え間なく広がっているということだけなのだ。
あなたがやることは、設定=意図すること。プログラミングだ。
わたしは〇〇〇〇である、というように。意図するということは漠然と思うとか、信じる、ということじゃない。すでにそうなっている自分で瞬間瞬間の今を生きる、ということだ。

そんなの難しい……と思うかも知れないが、実際はある場面ではすでにやっていることを思い出して欲しい。
例えば、レストランでステーキを注文したとしよう。あなたはすでに数分後にはステーキを食べていることは疑わないだろうし、すでにワクワクしながら口の中にはステーキの味が広がり、肉が焼ける匂いもしているはずだ。
例えば、素敵な服を見つけて手に取る。それを着ている自分をすでに想像しているだろうし、もしかしたらそれを着てどこかに出掛けている自分自身を想像しているかも知れない。意図するというのはそういうこと。すでにそうなっている自分という設定を想像し創造することだ。

あとはハイヤーセルフと常に一緒にいるということを忘れないことだ。
小さな子どもの頃の私が常に見えない何かと一緒にいると手を合わせて祈っていたように、ひとりじゃない、という感覚を持っておくことだ。あなたの人生を幸せに導く最高のナビゲーターと一緒にいることを忘れないこと。
自我(エゴ)でいろいろとやろうとしたり、自分じゃないモノサシを信頼するのはもうやめたほうがいい。あなたの最高のナビゲーターに任せて自動操縦してもらうこと。ピンとひらめいたこと、ワクワクすること、楽しそうだなと思うこと、いいかもと思うことに素直になる。自分がやりたいからやってみる。それだけでいいのだ。

自信というものはそうやって育てていくといいと思う。自分のナビゲーターを信頼することが自分を信じること=自信へと繋がっていく。他者に期待するのではなく、自分に期待する。真の自分(ハイヤーセルフ)は絶対に裏切らないのだから。それこそが「分離」した自分から「統合」した自分になることなのだ。

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