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スピリチュアルな生き方アロハスピリットを今に伝えるケアオメレメレの神話。

ハワイの女神のひとり、ケアオメレメレ。
彼女の名前の意味は「金色に輝く雲」という意味だ。

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ハワイの神話によると、四大神のひとりであるクーと、月の女神ヒナの間に産まれた3番目の子だと言われている。ちなみに最初の子は男の子で名前はハナイケアクア、2番目の子は女の子でパリウリと言う。
ケアオメレメレは産まれた直後に育ての親に引き取られ、ケアロヒラニと呼ばれる雲の上の聖なる家に移り住むことになった。
生まれて間もないケアオメレメレだったが、わずか20日で大人の身体になり、知識も育ての親からすべて伝授されたと言う。
ケアオメレメレの神話のひとつには以下のようなものがある。

ある晩、ケアオメレメレはオリ(詠唱)やメレ(歌)を耳にしました。
夜通し続くその美しい声に魅了された彼女は、夜になると聞こえてくるその歌は誰が歌っているのかと育ての親に尋ねると、その声の主は実の姉パリウリのものだと聞かされました。
パリウリは兄のハナイケアクアと夫婦となりましたが、うまくいかず、すべてを投げ打ってカウアイ島でフラの修行に専念することに。
姉がカウアイ島でフラを学んでいると知ったケアオメレメレは、育ての親の許しをもらって、カウアイ島の空からこっそりと姉のパリウリの姿を覗いていました。
姉のパリウリに見つからないようにこっそり覗いていたつもりでしたが、ケアオメレメレの身体からはキエレの花のいい香りがしています。故郷の両親を思い出させるその懐かしい香りにパリウリは妹のケアオメレメレがそばにいることに気づきました。
パリウリはケアオメレメレを呼び寄せると、故郷の両親を想いながら涙を流して歌を捧げます。姉の涙につられて彼女も思わず涙してしまいました。
カウアイ島からオアフ島へと戻ると、ケアオメレメレは下界の聖地ワオラニで四大神のひとりであるカーネと一緒に暮らし始めました。
カーネにフラを習うことを勧められたケアオメレメレは、フラの神様ラカとカポのふたりから直接フラを教わりました。彼女はその卓越した才能と不思議な能力のおかげで、わずか20日でフラの真髄を学び、悟りの境地に至り、伝統を継承していったと伝えられています。
フラの神様ラカとカポのふたりから教わったケアオメレメレのフラは、人々に愛と癒しを与えるものでした。彼女が表現する愛と癒しのフラは姉のパリウリの心をも癒しました。その後ケアオメレメレはクムフラ(フラの先生)となり、聖地ワオラニでフラの真髄と精神を伝えていきました。
やがてケアロヒラニ(天界の家)へと帰る時がやってきたケアオメレメレはメッセージを残して戻っていきました。
そのメッセージとは、① 先祖を大切にすること ② 伝統を重んじること ③ 愛とともに生きること ④ 助け合って生きること、と言われています。

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ケアオメレメレのメッセージは、ハワイアンが大切にするアロハスピリットそのものだ。フラは単なる踊りではなく、アロハスピリットを身体を使って表現して人々に伝える 「聖なる言葉」なのだ。

アロハ(ALOHA)という言葉には次のような意味が込められていると解釈する説がある。

ALOHAを一文字ずつ分解してハワイ語の意味を当てたもの。

A - Akahai (アカハイ=優しさ)
L - Lokahi (ロカヒ=調和)
O - Oluʻolu (オルオル=思いやり)
H - Haʻahaʻa (ハアハア=謙虚さ)
A - Ahonui (アホヌイ=忍耐)

また単語として分解し、意味を当てたもの。

ALO - アロ=一緒にいる
OHA - オハ=幸福
HA - ハ=呼吸(命)
今この瞬間の幸せを分かち合う=今の瞬間を心豊かに大事に生きる

このメッセージがケアオメレメレの神話には息づいており、彼女の意志を引き継いでフラを踊る人たちはもちろん、ハワイを愛する人々の精神性アロハスピロットのベースとなっているのだ。
アロハは確かにハワイの言葉だが、言葉を超越して人間すべてに必要な心のあり方、真のスピリチュアルな生き方だと思っている。
ALOHA Connectorとして私はこのスピリチュアルな生き方を大事にし、提唱していきたいと思っている。

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