ハワイのフクロウ「プエオ」とは？

ハワイのフクロウとして知られているプエオはハワイ固有種である。ハワイを訪れる人たちにとって、ハワイ島には在来種のフクロウが生息していることは驚きかも知れない。プエオは、ハワイ文化の中で、アウマクア（守護してくれている祖先の霊）ひとつとされている。
ハワイ固有種のプエオはフクロウの中では珍しく、日中に狩りをする。一般的に「Hawaiian Short-Eared Owl」として知られているが、実は絶滅危惧種に指定されている。生息地が失われていることが主な原因だ。プエオはほとんどの場合、開けた草原に生息しているが、実はそう簡単には見ることができないので、その姿を見ると幸運が訪れるとさえ言われている。

プエオはオアフ島では最西端の地、数少ない未開発地域のひとつであるカエナポイントの自然保護区に巣を作っている。ハワイ島では、マウナケア山とマウナロア山の間にあるワイメア（カムエラとも言われている）地域の草原で見ることができる。マウイ島の内陸部やカウアイ島のワイメアキャニオン付近にも生息が確認されている。
生息地が失なわれていることに加えて、個体数の減少は農薬の使用に関連している可能性があると考えられている。プエオは殺虫剤が使われた土地の昆虫を食べているネズミなどの小型哺乳類を捕食しているので、その影響で個体数が減っているのである。
また普通フクロウと言うと夜に活動するのが常だと思っているが、プエオは日中に活動する。車との衝突などに遭遇する確率も高いのだ。また地上営巣種であるために、プエオの卵はラットやマングースにも襲われてしまうという弱点があるのだ。

一般的にフクロウは、大きくて丸い目、夜行性、鋭い感覚で知られている。頭を360度近く回転させることができるが、その美しさ、ユニークさ、優美さも賞賛されるべき特徴のひとつだ。プエオはマナカードにも登場するが、カードの意味は「導き」である。「アウマクア（守護してくれている存在）が導いてくれるので安心して進みなさい」という意味のようだが、導きを与えてくれるアウマクア、プエオが導く人生のサインをご紹介したい。

1. 幻想を見抜く
フクロウは夜行性なので暗闇の中でもよく機能する。フクロウは暗闇や幻想を見抜き、本当に大切なものにたどり着くことができる存在だ。あなたがフクロウとの繋がりを感じたら、おそらくそれは「あなたにとっての真実」に気づくべきタイミングだということである。

2. しっかりとした足場を見つける
フクロウの爪は鳥の中でも最強で、どこにいてもしっかりとした足元を見つけることができる。またフクロウは変化の象徴でもある。変化した環境にしっかりと足場を見つけ、環境適応するようにすべきだというサインかも知れない。

3. 役に立たないものは手放す
フクロウは多くの場合、捕獲した獲物はすべて食べ、消化困難なものは後から吐き出す（ペリットと言う）ようである。情報にせよ、人との付き合いにせよ、モノにせよ、あなたが日常生活している中ですでに役に立っていないのに捨てずに持っている、あるいは執着しているものはないだろうか？

4. 直感を信じて目的へと進む
フクロウは暗闇の中でも優雅に、簡単に、効率的に動くことができる鳥だ。自分の人生において心の声に耳を傾け、自分の直感を信じ、強さと目的を持って人生の道を進んでいくことができるように、サポートしてくれているのかも知れない。

スピリチュアルな鳥であるプエオは、直感的な知識と真実との深い繋がりを象徴している。もしあなたの人生に、あるいは夢の中に、フクロウが現れたなら、それはあなたにアウマクア（守護してくれている存在）がサインを送ってきてくれているのかも知れない。

Aloha&Mahalo.