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後輩たちへの手紙①第一印象の大切さ

大学3年生の就活を伴走する1年間のゼミを運営しています。
ゼミを通じて、学生から社会人への大きなステージチェンジを一緒に過ごした卒業生へ向けた、お手紙の記録です。

23年4月29日の手紙(前半)

今年も4/27よりゼミが始まりました。今年はなんと72人です(過去最多)!
Day1のワークは毎年同じ。第一印象をフィードバックし合うワークを実施しました。
第一印象で自分の要素がけっこう伝わってしまうんですよね。みなさんは社会人としての第一印象、どんなときに気にしていますか?

毎年、このワークを進めながら思い出すエピソードがあります。
最初の会社で、入社した2日目か3日目のこと。一人暮らしの家から毎朝スーツを着て出社することにやっと慣れてきたかなという頃。
課長(仕事できて社内結婚してて当時は珍しい女性管理職、華奢な体にいつもパンツスーツ…で、童顔というギャップ萌えな人)に「ちょっと、やそさんいいかな?」って呼び止められたんですね。
同性でもきゅんと来るような笑顔の課長に、秘密を打ち明けられるような小さな声で話しかけられて…ドキドキしました。何か良いことを言われるのかも?っていう期待もあったと思う。
そこで笑顔でさわやかに言われた一言、「口紅はつけてね!営業マンなんだからね!」

…そうなんです、すみません。口紅つけてませんでした。なんなら化粧もテキトーでした。
大学時代から「装う」ことへの苦手意識があったんです。服はたいてい黒、スカートはまず履かないし、化粧はめんどくさいという思いしかなかった。
スーツ着てるからそれでいいやろと思っていた、自分の気持ちを見透かされたようで、あぁもう学生じゃないんだと痛感した出来事でした。もちろんすぐ口紅買いました。

あれから20年くらい経って、今は「第一印象=自分をどう見せたいか?というブランディングの一種」だと思うようになりました。

TPOに合わせた身だしなみを整えるのは、オトナとして当たり前にするべきことだと思います。
でもクールビズにはじまり、今はワークスタイルに多様性が出てきているなと思うわけですよ。そういう現代において、服・化粧・髪型は「自分が何を選ぶ人物なのかを相手にメッセージする手段」なんじゃないか?
今日会う人に自分をどんなイメージでとらえてほしいのかを伝える手段、というのか。

先日こんな記事を見付けました。
「マナーに従わない服装で参加」はアカンやろと思いますが、抗議自体はまぁ分からんでもない。なんか就活における服装への恐怖感?リスク取りたくない感?みたいなの、やや行き過ぎ感あるし。
でも企業の担当者からすると「黒いリクルートスーツじゃないとダメとか言った覚えはないんだが」という感覚なのではないかな。
企業サイドの私には「自分をどう見せたいか?」を考えるのがめんどくさい学生と、思考停止の消費者をターゲットにしたマナー界隈業者の利害が一致した現象にも見える。
服装も化粧も、身だしなみはマナーであると同時に自己表現のひとつなんだから自分で決めるべきじゃないか?「黒いスーツを着る私」でいくならそれでもいいし、「スーツは着ない私」が私ならそれでいい。

みなさんは、自分をどんなふうに伝えたいですか?それを、身だしなみでどう表現しますか?
ま、ある意味コスプレとも言えますな。
その後、売上が上がってない時だけスカート&くっきり口紅で男性担当者の会社に営業かけにいくようになった私のしたたかさよ。


後半に続きます

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